歴史
ネットワークの接続は、開業のはるか以前から計画されていた。1968年9月5日、帝都高速度交通営団(現・東京メトロの前身)と西武鉄道は相互直通運転に関する覚書を取り交わし、計画中の第8号線(有楽町線)と西武池袋線とを1973年ごろに結ぶことを目指した。路線は1974年10月30日の池袋〜銀座一丁目間を皮切りに段階的に開業した。直通運転そのものは西武側から始まり、1983年10月1日に西武有楽町線の小竹向原〜新桜台間が開業すると、両社の間で列車の乗り入れが始まった。これがネットワーク最初の直通運転である。
東武との接続は、路線の北西側への延伸とともに実現した。1987年8月25日、営団成増(現・地下鉄成増)から和光市までの区間が開業し、和光市で東武東上線との直通運転が始まって、列車は川越市まで、出入庫を兼ねる列車は森林公園まで運転された。有楽町線は1988年6月8日、新富町から新木場までの最終区間の開業によって全線開通した。西武との接続はさらに2段階で深まり、1994年12月7日には西武有楽町線が練馬まで延伸されて西武の車両が乗り入れを開始し、1998年3月26日には西武有楽町線が全線複線化されて、西武池袋線への本格的な相互直通運転が飯能まで実現した。これは1968年に合意された接続が、当初の目標から25年を経てようやく実現したものである。
このネットワークの特徴のひとつは、副都心線と共用する区間にある。東京の交通計画上、和光市〜小竹向原間は正式には第13号線、すなわち副都心線であり、小竹向原以南が第8号線である有楽町線本来の区間にあたるが、北側の区間も運行を一体に保ち乗客の混乱を避けるために「有楽町線」と案内されてきた。1994年12月7日に小竹向原〜池袋間で開業した「有楽町線新線」と呼ばれる先行的な区間は、2008年6月14日の副都心線開業時に同線へ編入され、以後、有楽町線と副都心線の列車は和光市〜小竹向原間で線路と駅施設を共用している。両線がこの区間を共用しているため、東武東上線や西武の列車は、小竹向原の同じ分岐点から新木場方面の有楽町線にも渋谷方面の副都心線にも入ることができる。
路線の所有は、2004年4月1日の帝都高速度交通営団の民営化に伴い東京メトロへ引き継がれた。その後のネットワークへの追加には、2017年3月25日(土)にネットワーク全体での運行を開始し、3月27日(月)から有楽町線内での平日運転(豊洲〜西武池袋線間)を始めた有料座席指定列車「S-TRAIN」がある。ネットワークをまたぐ直通運転は現在も東武側・西武側の双方で続いており、有楽町線の日中の運行を特徴づけるものとなっている。
運行形態
直通運転は北側の2方向で行われている。和光市からは東武東上線へ直通して川越市まで(朝夕は森林公園まで)運転される。小竹向原からは西武有楽町線を経由して西武池袋線へ直通し、小手指まで(朝・夕の一部列車は飯能まで)運転される。西武線へ直通する列車の一部は西武線内を準急・快速・快速急行として運転し、小竹向原で種別を変更する。有料座席指定列車「S-TRAIN」は平日に豊洲と西武池袋線との間を運転する。和光市〜小竹向原間は副都心線と共用しており、新木場方面の有楽町線列車と渋谷方面の副都心線列車がともにこの区間を通る。
年表
- 19681968年9月5日、帝都高速度交通営団(現・東京メトロの前身)と西武鉄道が相互直通運転に関する覚書を取り交わし、計画中の第8号線(有楽町線)と西武池袋線とを結ぶ方針を定めた。西武池袋線との本格的な直通は当初1973年ごろを目途としていたが、実現は大きく遅れた。
- 19741974年10月30日、有楽町線は最初の区間として池袋〜銀座一丁目間を開業し、当初は5両編成で運行された。路線名は30,591通の応募を集めた公募によって選ばれた。
- 19831983年10月1日、西武有楽町線の小竹向原〜新桜台間が開業し、有楽町線と西武との直通運転が開始された。これがネットワーク最初の直通運転である。
- 19871987年8月25日、営団成増(現・地下鉄成増)から和光市までの北西側の延伸区間が開業し、東武東上線との直通運転が開始された。東武の出入庫を兼ねる列車は森林公園駅まで、それ以外の多くの直通列車は川越市駅まで運転された。
- 19881988年6月8日、新富町〜新木場間の最終区間が開業し、和光市〜新木場間の有楽町線が全線開通した。
- 19941994年12月7日、有楽町線新線が小竹向原〜(新線)池袋間で開業し、同日に西武有楽町線が練馬まで延伸されて、西武鉄道の車両による直通運転が始まった。
- 19981998年3月26日、西武有楽町線が全線複線化され、西武池袋線との本格的な相互直通運転が開始されて、直通区間が飯能まで延長された。これは1968年に構想された接続が実現したものである。
- 20082008年6月14日、東京メトロ副都心線が開業し、和光市〜小竹向原間は副都心線との共用区間となり、旧・有楽町線新線の区間は副都心線に編入された。
- 2017西武鉄道の有料座席指定列車「S-TRAIN」は2017年3月25日(土)にネットワーク全体で運行を開始し、有楽町線内での平日運転(豊洲〜西武池袋線間、有楽町線内は飯田橋・有楽町のみ停車)は3月27日(月)から開始された。
- 20222022年8月6日、小竹向原〜新木場間でワンマン運転が開始され、有楽町線全線でのワンマン運転が完成した。
出典
事実確認日:2026年6月3日