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阿武隈急行線

Abukuma Express Line

阿武隈急行線(あぶくまきゅうこうせん)は、福島県福島市の福島駅を起点に、宮城県柴田郡柴田町の槻木駅までを結ぶ、第三セクターの阿武隈急行が保有・運営する営業キロ54.9キロメートルの鉄道路線で、槻木で東北本線に接続する。軌間は1,067ミリメートルの狭軌で、福島駅 - 矢野目信号場間の複線区間を除いて単線、交流20,000ボルト50ヘルツで電化されている。阿武隈川の谷に沿って走り、24の駅を有し、最高速度は95キロメートル毎時である。国鉄が建設に着手しながら廃止対象とした路線を引き継ぎ、完成させるために設立された、日本の第三セクター鉄道の一つである。

仙台伊達市丸森町白石市相馬市蔵王町桑折町10 km
阿武隈急行線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線はもともと日本国有鉄道(国鉄)の事業として始まった。1961年5月12日に鉄道建設審議会により建設線として承認された後、1964年12月1日に槻木 - 丸森間で、1966年9月30日に福島 - 丸森間で、それぞれ路盤工事が始まった。1968年4月1日、国鉄は最初の17.4キロメートルの区間を丸森線として槻木 - 丸森間で開業させたが、計画されていた福島への延伸は国鉄の手では完成しなかった。

国鉄の財政が悪化するなか、建設途上のこの路線は全国的な路線整理の対象に巻き込まれた。1981年9月18日、丸森線は特定地方交通線に指定され、廃止または転換の対象とされた閑散路線の一つとなった。地元はこの路線を廃止させるのではなく、第三セクター鉄道として引き継ぐ方向で動き、そのために阿武隈急行が設立された。

転換は迅速に進んだ。1984年12月24日に運輸営業免許が申請され、1985年2月27日に免許が交付され、1985年3月2日には工事施行が認可された。1986年7月1日、既設の槻木 - 丸森間が国鉄から阿武隈急行へ移管され、同社は未完成の路線でディーゼル車による運行を開始した。

そして阿武隈急行は、国鉄がやり残した工事を完成させた。1988年7月1日、かねて計画されていた丸森から福島までの延伸区間が開業し、両端が一本の連続した54.9キロメートルの路線として結ばれるとともに、全線が交流20,000ボルト50ヘルツで電化され、初めて全区間での電車運転が可能となった。2000年3月11日には、新たな途中駅として福島学院前駅が設けられた。

この路線は自然災害により幾度も不通となり、そのたびに復旧してきた。2011年3月11日の東日本大震災では全線が不通となり、段階的に運転を再開して2011年5月16日に全線で運転を再開した。2019年10月12日には令和元年東日本台風(台風第19号)が甚大な被害をもたらして再び全線が不通となり、区間ごとに運転を再開したものの、福島 - 槻木間の全線での運転が再開されたのは1年余り後の2020年10月31日のことであった。2022年3月には福島県沖の地震により再び不通となり、その後段階的に再開して2022年6月27日に全線で運転を再開した。

年表

  • 19615月12日:鉄道建設審議会により建設線として承認される。
  • 196412月1日:槻木 - 丸森間で路盤工事が始まる。
  • 19669月30日:福島 - 丸森間で路盤工事が始まる。
  • 19684月1日:日本国有鉄道が最初の区間である丸森線を槻木 - 丸森間(17.4km)で開業。
  • 19819月18日:丸森線が特定地方交通線に指定され、国鉄の財政悪化のなか廃止・転換の対象となる。
  • 198412月24日:第三セクターによる転換に向け、運輸営業免許が申請される。
  • 19852月27日:運輸営業免許が交付される。3月2日には工事施行が認可される。
  • 19867月1日:槻木 - 丸森間が国鉄から新設の阿武隈急行へ移管され、ディーゼル車による運行が始まる。
  • 19887月1日:丸森 - 福島間の延伸が開業して54.9kmの全線が開通し、全線が交流20,000V・50Hzで電化される。
  • 20003月11日:途中駅の福島学院前駅が開業。
  • 20113月11日:東日本大震災により全線が不通となる。段階的に復旧し、2011年5月16日に全線で運転を再開。
  • 201910月12日:令和元年東日本台風(台風第19号)が甚大な被害をもたらし全線が不通となる。福島 - 槻木間の全線運転再開は2020年10月31日。
  • 20223月、福島県沖の地震により再び不通となる。段階的に再開し、2022年6月27日に全線で運転を再開。

出典