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赤穂線

Akō Line

赤穂線(あこうせん)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が運営する営業キロ57.4キロメートルの鉄道路線で、兵庫県相生市の相生駅と岡山県岡山市中区の東岡山駅とを、瀬戸内海の沿岸に沿って結んでいる。軌間1,067ミリメートルの狭軌・単線で、全線が直流1,500ボルトで電化されており、同じ両端を内陸の山地経由でより短く結ぶ山陽本線に対する、海沿いの別ルートとしての役割を担っている。沿線の中心となる町は播州赤穂で、18世紀初頭の赤穂事件、いわゆる「忠臣蔵」の四十七士で知られる旧赤穂藩の城下町である。

岡山備前市赤磐市10 km
赤穂線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は第二次世界大戦後に日本国有鉄道(国鉄)によって建設され、十数年あまりをかけて段階的に開業した。最初の区間である相生駅 - 播州赤穂駅間(10.5キロメートル)は1951年12月12日に開業し、その2週間後の1951年12月26日には、この新線と山陽本線を介して姫路駅 - 播州赤穂駅間で直通運転が始まった。

その後、建設は海岸沿いに西へと進められた。1955年3月1日に播州赤穂駅 - 日生駅間(11.6キロメートル)が延伸開業し、続いて1958年3月25日には日生駅 - 伊部駅間(12.4キロメートル)が延伸された。最後の区間である伊部駅から東岡山駅までの22.9キロメートルは1962年9月1日に開業し、相生駅 - 東岡山駅間が全通して、姫路地区と岡山地区とを結ぶ第二の経路が完成した。

電化は建設に続いて二段階で進められた。東側の相生駅 - 播州赤穂駅間は、全線開通に先立つ1961年3月30日に直流1,500ボルトで電化された。残る西側のより長い播州赤穂駅 - 東岡山駅間が電化されたのは1969年8月24日のことで、これにより赤穂線は全線が電化され、全区間にわたる電車での直通運転が可能となった。

1960年代を通じて路線はさらに充実していった。沿線の町の発展に伴って中間駅が増設され、1962年4月1日に寒河駅が、1963年5月1日に天和駅と西片上駅が開業し、1966年10月1日には西浜信号場が開設された。1983年7月29日には播州赤穂駅 - 東岡山駅間でCTC(列車集中制御装置)が導入され、西側区間の列車運行を遠隔から制御できるようになった。

1987年4月1日の国鉄分割民営化により、赤穂線は新たに発足した西日本旅客鉄道に承継され、以後同社が運営を続けている。貨物列車については日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者として運行している。JR西日本の時代には東側がアーバンネットワークに組み込まれ、1996年3月16日からは夕方ラッシュ時に相生駅 - 播州赤穂駅間へ新快速が乗り入れるようになり、のちに日中にも拡大されたが、その後は朝夕中心へと縮小された。

近年は、JR西日本の地方路線らしい運行・設備面の改良が重ねられている。ICカード「ICOCA」の利用は2003年11月1日に始まり、2018年9月15日には全線で利用できるようになった。播州赤穂駅 - 岡山駅間では2004年10月16日からワンマン運転が導入され、同社の新型近郊形電車227系(「Urara」)の500番台が2025年10月12日に運用を開始している。

年表

  • 195112月12日:最初の区間である相生駅 - 播州赤穂駅間(10.5km)が開業。
  • 195112月26日:姫路駅 - 播州赤穂駅間で直通運転を開始。
  • 19553月1日:播州赤穂駅 - 日生駅間(11.6km)が延伸開業。
  • 19583月25日:日生駅 - 伊部駅間(12.4km)が延伸開業。
  • 19613月30日:相生駅 - 播州赤穂駅間の電化が完了。
  • 19624月1日:寒河駅が開業。
  • 19629月1日:伊部駅 - 東岡山駅間(22.9km)が開業し、相生駅 - 東岡山駅間が全通。
  • 19635月1日:天和駅・西片上駅が開業。
  • 196610月1日:西浜信号場が開設。
  • 19698月24日:播州赤穂駅 - 東岡山駅間の電化が完了し、全線が電化される。
  • 19837月29日:播州赤穂駅 - 東岡山駅間でCTC(列車集中制御装置)を導入。
  • 19874月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道が承継(JR貨物が第二種鉄道事業者)。
  • 19963月16日:夕方ラッシュ時に相生駅 - 播州赤穂駅間へ新快速を設定。
  • 200311月1日:ICOCAの利用サービスを開始。
  • 200410月16日:播州赤穂駅 - 岡山駅間でワンマン運転を開始。
  • 20189月15日:全線でICOCAに対応。

出典