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広島新交通1号線

Astram Line

アストラムラインは、正式名称を広島新交通1号線という、広島県広島市を走る営業キロ18.4キロメートルの案内軌条式鉄道(自動案内軌条式旅客輸送システム、AGT)で、中区の本通駅を起点に、北の安佐南区の広域公園前駅へと至る。ゴムタイヤで走行する側方案内式の新交通システムで、軌間1,700ミリメートル、直流750ボルトの第三軌条(剛体架線)から集電し、1987年に設立された第三セクターの広島高速交通が運営している。1994年にアジア競技大会に合わせて開業し、市の中心部と北西部の住宅地、そしてスタジアムであるビッグアーチとを結んでおり、中国地方で唯一のAGT路線である。

広島中区西区2 km
広島新交通1号線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

広島の中心部と北西部で急速に発展する郊外とを結ぶ新たな交通システムの構想は、1977年7月に初めて提案された。1987年には、この路線の建設・運営を担う第三セクターの事業者として広島高速交通が設立された。1988年、同社は地域のバス事業者との3者協定を締結するとともに、路線の敷設特許・免許を申請し、同年8月に交付を受けた。この申請は、中心部の本通 - 県庁前間と、計画された車庫へ向かう県庁前 - 長楽寺間を対象としていた。

起工式と工事の着工は1989年2月28日に行われた。1990年10月には、外側の長楽寺 - 広域公園間の軌道敷設特許を申請し、翌年3月に交付を受けて、計画を後に北の終点となる地点まで延ばした。

建設は大きな事故の影に覆われた。1991年3月14日、建設中の上安駅付近で高架橋に架設中の橋桁が落下し、15人が死亡、8人が負傷した。これは広島新交通システム橋桁落下事故として記録され、日本の鉄道建設における最悪級の工事災害の一つである。工事は段階的に再開され、地下部分は数日のうちに、その他の区間は同年なかばまでに、外側の長楽寺 - 広域公園間は1991年10月から、そして事故現場そのものは1991年12月頃に再開された。

1994年7月に開業検査を終え、同年8月に地元向けの試乗会を実施したのち、本通駅から広域公園前駅までの全区間 ―― 全長18.4キロメートル、開業時で21駅 ―― が1994年8月20日に同時に開業し、営業運転を開始した。この時期は意図されたもので、路線はその年の10月に広島で開催される1994年アジア競技大会へのアクセス基盤として建設され、北の終点広域公園前駅のそばにあるメインスタジアム、ビッグアーチへ観客を運んだ。

開業後の数十年、路線は経路よりもその運行を磨いていった。1999年3月のダイヤ改正で急行列車が導入され、2000年からは大町駅で急行と普通の緩急接続が加えられたが、その後急行は縮小され、2003年に休日ダイヤの急行が、2004年に平日ダイヤの急行が廃止された。2009年8月8日にはICカードPASPYを導入してICOCAも利用可能となり、2018年3月には交通系ICカードの全国相互利用サービスに対応した。

路線唯一の経路の変化は2015年3月14日に訪れ、白島駅と城北駅の間に新白島駅が新駅として開業してJR山陽本線との乗換駅となり、現在の22駅となった。同年6月には、広域公園前駅からJR西広島駅方面へ延伸する「西風新都線」計画の事業化を発表した。1994年の開業以来走ってきた当初の6000系車両は、新しい7000系 ―― 2020年3月26日に営業運転を開始 ―― へと置き換えられ、6000系は2025年5月18日に最後の運行を行った。

年表

  • 19777月:広島中心部と北西部の郊外を結ぶ新たな交通システムが初めて提案される。
  • 1987路線の建設・運営を担う第三セクター、広島高速交通が設立される。
  • 1988地域のバス事業者との3者協定を締結。本通 - 県庁前間および県庁前 - 長楽寺間の敷設特許・免許を申請し、8月に交付される。
  • 19892月28日:起工式・工事着工。
  • 199010月8日:外側の長楽寺 - 広域公園間の軌道敷設特許を申請(翌年3月に交付)。
  • 19913月14日:建設中の上安駅付近で架設中の橋桁が落下し、15人死亡・8人負傷(広島新交通システム橋桁落下事故)。工事はその後段階的に再開。
  • 19948月20日:本通 - 広域公園前間(18.4km、開業時21駅)の全区間が同時に開業。1994年アジア競技大会へのアクセスとして建設され、ビッグアーチを結ぶ。
  • 19993月20日:ダイヤ改正により急行列車の運転を開始。
  • 20043月20日:平日ダイヤの急行列車を廃止(休日ダイヤの急行は2003年に廃止済み)。
  • 20098月8日:ICカードPASPYを導入し、ICOCAも利用可能となる。
  • 20153月14日:白島 - 城北間に新白島駅が開業し、JR山陽本線との乗換が可能となり、22駅となる。
  • 20203月26日:新型7000系車両が営業運転を開始し、当初からの6000系の置き換えが始まる(6000系は2025年5月18日に営業終了)。

出典