歴史
路線網の他の区間と同様、1号線も三菱サフェージュ式と呼ばれる懸垂式で建設されている。これは、車両が一本の中空コンクリート桁の下に懸垂し、走行面と台車が桁の内部に収められて、駆動部分が雨・雪・氷から守られる方式である。三菱重工業は千葉のシステムに先立って、東山公園モノレールと湘南モノレールという2つの懸垂式サフェージュ式モノレールを建設・試験しており、その経験を踏まえてより大規模な千葉のシステムを建設した。千葉の路線網は、世界で唯一の二重桁のサフェージュ式システムである。千葉では、細い上空の桁が既存の市街地の道路上を通せること、また閉鎖構造が地域の悪天候にも対応できることから、この方式が選ばれた面がある。1号線では、列車は最急44パーミルの勾配と最小50メートルの曲線半径を、最高45km/hで走行する。
1号線は、すでに数年間運行していた2号線に続いて開業した、同社2路線のうち2番目に営業を開始した路線である。最初の区間である千葉みなと駅 - 千葉駅間は1995年8月1日に開業し、当初は2号線と直通して千城台までを結ぶ1つの運転系統となっていた。この内側の区間は、約半分が東京湾岸の埋立地を走る千葉みなと地区と市の中心部とを結び、JR京葉線との連絡を担っており、実質的には2号線の湾岸方向への延伸線として機能している。
路線は1999年3月24日に全通し、千葉駅から先の県庁前駅までの区間が開業して、1号線は全長3.2キロメートルとなった。モノレール全体が完成したことに伴い、2路線は別々の運行系統に再編された。これ以降、1号線の列車は県庁前方面を担い、2号線は基本的に線内運転に戻って、平日朝ラッシュ時間帯の一部列車のみが千葉みなと方面へ乗り入れる形となった。この1999年の変更では、あわせて2号線の所要時間が約1割短縮され、全駅に自動精算機が設置された。
両線間の直通運転は、2002年12月1日に再開された。これは京葉線の快速列車が千葉みなと駅に終日停車するようになったのを機としたもので、以後は2号線のほぼ全ての列車が千葉みなと側の区間へ乗り入れ、2号線沿線から京葉線への乗り換えなしのアクセスが強化された。以来、両線の列車は千葉みなと - 千葉間の内側区間を共有して走り続けており、日中はおおむね毎時9本での運転となっている。
市の最大の繁華街を経由して県庁前駅の千葉県庁方面へ向かう千葉 - 県庁前間は、近隣にいくつもの鉄道駅があるため、開業以来一貫して利用が少ない。この区間の運転本数は次第に削減されてきた。当初の日中毎時6本(10分間隔)から、2002年12月には12分間隔に広げられ、さらに2008年3月15日からは終日15分間隔に落ち着き、かつては多かった平日朝ラッシュ時間帯も大幅に減便された。路線網全体では、総延長15.2キロメートルのシステム(うち1号線が3.2キロメートル、2号線が残る12.0キロメートルを占める)が、2001年に世界最長の懸垂式モノレールとしてギネス世界記録に認定されている。
県庁前から先へ東進する1号線の延伸については、特に千葉市立青葉病院への路線を中心に長年にわたり検討されたが、利用の伸び悩みや財政難のなかで縮小・凍結が繰り返され、2019年9月4日に千葉市は病院ルートの延伸計画を廃止すると発表した。後年、路線は他の区間と歩調を合わせて近代化された。2012年からは0形「アーバンフライヤー」が営業運転を開始し、2019年2月20日には路線網への駅ナンバリングの導入が発表され、2019年8月31日には路線で最も利用の多い千葉駅に、当線初のホーム柵が設置された。
年表
- 19793月20日:千葉市・千葉県などの出資により、第三セクターの千葉都市モノレール株式会社が設立される。
- 19821月29日:起工式が行われる。
- 19958月1日:1号線の千葉みなと駅 - 千葉駅間が開業。2号線(千城台方面)と直通し、1つの運転系統となる。
- 19993月24日:千葉駅 - 県庁前駅間が開業して1号線が3.2kmで全通。2号線と系統分離され、あわせて2号線の所要時間が約1割短縮、全駅に自動精算機を設置。
- 200212月1日:京葉線快速の千葉みなと駅終日停車を機に、2号線との直通運転を再開。千葉駅 - 県庁前駅間の日中運転間隔を10分から12分に拡大。
- 20066月21日:2号線の作草部駅 - 千葉公園駅間で、下水道工事中のクレーン車のアームと列車が衝突する事故が起きる。
- 20083月15日:千葉駅 - 県庁前駅間が終日15分間隔運転となる。
- 20127月8日:新型車両0形「アーバンフライヤー(URBAN FLYER 0-type)」が営業運転を開始。
- 20192月20日:2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、路線網への駅ナンバリングの導入を発表。
- 20198月31日:千葉駅に当線初のホーム柵(固定柵)を設置。
- 20199月4日:千葉市が、1号線の県庁前駅 - 市立青葉病院間の延伸計画を廃止すると発表。
出典
事実確認日:2026年6月15日