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1号線(空港線)

Kūkō Line

空港線(くうこうせん)は、福岡市交通局が運営する営業キロ13.1キロメートルの地下鉄路線で、福岡市西区の姪浜駅を起点に、西新・天神・博多を経て、博多区の福岡空港駅へと福岡市中心部の地下を横断する。軌間は1,067ミリメートルの狭軌で直流1,500ボルトで電化され、駅数は13、最高速度は75キロメートル毎時、車両基地は姪浜にある。福岡市交通事業の設置等に関する条例による正式な路線名は「1号線」であり、「空港線」は1993年に空港へ達した際につけられた愛称である。自らの線路が直接空港に乗り入れる日本で唯一の地下鉄路線であり、西端ではJR九州の筑肥線と相互直通運転を行って、市西部の海沿いの郊外から空港ターミナルまで一本で結んでいる。

福岡博多区南区城南区2 km
1号線(空港線)の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は、戦後の北部九州における大量輸送計画から生まれた。1971年3月、都市交通審議会は、福岡市および北九州市を中心とする北部九州都市圏における旅客輸送力の整備増強に関する基本的計画(答申第12号)を運輸大臣に答申し、その中に地下鉄の建設が盛り込まれた。福岡市は1974年2月1日に姪浜 - 博多間の地方鉄道免許を申請して同年8月22日に取得し、1975年11月12日に起工式を開催して建設工事に着手した。

最初の区間は1981年7月26日に開業し、1号線として室見 - 天神間で旅客営業を始めた。その1年足らず後の1982年4月20日には、天神から一駅東の中洲川端まで延伸され、ここで箱崎線(2号線)との直通運転が始まった。1983年3月22日には二つの延伸が同じ日に開業し、西は室見から姪浜まで、東は中洲川端から(仮)博多駅までが開通するとともに、姪浜で日本国有鉄道の筑肥線との相互直通運転が始まり、海沿いに西の唐津方面へ向かう在来線と地下鉄が結ばれた。

この新しい路線は、早くからワンマン運転の試験の場となった。1981年・1982年・1983年にかけて空車列車や営業列車による数次の試験を重ねたのち、地下鉄は1984年1月20日に正式なワンマン運転を開始した。これは地下鉄としては日本国内初とされるが、国鉄の直通車両はその対象から除かれていた。東側の終点はその後段階的に仕上げられ、(仮)博多駅は1985年3月3日に本駅である博多駅に置き換えられ、博多へのアプローチの複線運転も同年7月に続いた。

空港まで最後の数キロメートルを延ばすには、計画と建設に残りの10年近くを要した。福岡市は1986年8月に博多 - 福岡空港間の鉄道事業免許を運輸省に申請して同年10月に取得し、1987年3月に工事施工認可を受けた。土木工事は1987年9月に着工し、1988年5月に全面着工となった。博多 - 福岡空港間は1993年3月3日にようやく開業して、現在の姿に路線が完成し、空港に達したことで1号線は「空港線」の愛称を得た。

その後の年月で、路線は着実に近代化され、成長する市内ネットワークに組み込まれていった。2002年3月23日には終電が繰り下げられ、福岡市交通局の車両が筑肥線へ直通する区間が西の筑前深江まで延長された。ホームドアは順次設置が進められ、2004年3月13日に姪浜で供用が始まったことで全駅への設置が完了した。2005年2月3日に別系統の七隈線(3号線)が開業すると、空港線の天神駅と新線の天神南駅との間で乗り換えができるようになった。

ネットワークの結びつきはその後の20年でさらに強まった。ICカード「はやかけん」は2009年3月7日に全駅で導入され、駅ナンバリングは2011年3月2日に箱崎線・七隈線とともに全駅で表示されるようになった。2023年3月27日に七隈線が天神南から博多まで延伸されると、博多が両線の改札内乗換駅となり、それまで天神で行われていた改札外の乗継制度は廃止された。新型の4000系電車は2024年11月29日にこの路線で営業運転を開始した。

年表

  • 19713月:都市交通審議会が、福岡市・北九州市を中心とする北部九州都市圏の輸送力整備に関する基本計画(答申第12号)を運輸大臣に答申し、地下鉄建設を盛り込む。
  • 19742月1日:福岡市が姪浜 - 博多間の地方鉄道免許を申請。8月22日に免許を取得。
  • 197511月12日:起工式を開催し、建設工事に着工。
  • 19817月26日:最初の区間として1号線 室見 - 天神間が開業。
  • 19824月20日:天神 - 中洲川端間が延伸開業し、箱崎線(2号線)との直通運転を開始。
  • 19833月22日:姪浜 - 室見間と中洲川端 - (仮)博多間が同日に延伸開業し、姪浜で国鉄筑肥線との相互直通運転を開始。
  • 19841月20日:地下鉄としては日本国内初とされるワンマン運転を開始(国鉄の直通車両を除く)。
  • 19853月3日:(仮)博多駅に代わり本駅の博多駅が開業。7月には博多方面の複線運転も開始。
  • 19874月1日:国鉄分割民営化に伴い、直通先の筑肥線が九州旅客鉄道(JR九州)に承継。9月13日:博多 - 福岡空港間の建設に着工(同区間の免許は1986年8月に申請し、同年10月13日に取得)。
  • 19933月3日:博多 - 福岡空港間が開業して路線が全通し、1号線に「空港線」の愛称がつく。
  • 20023月23日:終電が繰り下げられ、筑肥線への福岡市交通局車両の相互直通区間が筑前深江まで延長される。
  • 20043月13日:姪浜での供用開始により、ホームドアの全駅設置が完了。
  • 20052月3日:七隈線(3号線)が開業し、空港線の天神駅と七隈線の天神南駅との乗換駅となる。
  • 20113月2日:箱崎線・七隈線とともに全駅で駅ナンバリングの表示を開始。(ICカード「はやかけん」は2009年3月7日に全駅で導入。)
  • 20233月27日:七隈線の博多延伸に伴い、博多が両線の改札内乗換駅となり、天神での改札外乗継制度を廃止。
  • 202411月29日:4000系電車が当線で営業運転を開始。

出典