歴史
名古屋の地下鉄計画は1950年1月に国の認可を受け、最初の区間である名古屋駅 - 栄町駅間の建設が1954年8月に始まった。この2.4キロメートルの区間は1957年11月15日に1号線として開業し、名古屋で初めての地下鉄となった。同日には100形電車が営業運転を開始している。新しい地下鉄は標準軌・第三軌条方式で建設され、この方式は現在も用いられている。
その後、路線は市内へと段階的に延伸された。1960年6月15日に池下、1963年4月1日に東山公園、1967年3月30日に星ヶ丘へと達し、星ヶ丘延伸の際には300形電車が登場した。1969年4月1日には、中村公園駅 - 名古屋駅間の西側と、星ヶ丘駅 - 藤ヶ丘駅間の東側という二つの区間が同じ日に開業し、このうち一社駅 - 藤ヶ丘駅間は名古屋市営地下鉄で初めての地上区間となった。その直後の1969年4月25日には1号線の愛称が「東山線」と決定され、5月1日から使用が開始された。
西側の末端は次の年代に完成した。1980年7月1日に5000形電車が営業運転を開始したのち、1982年9月21日に高畑駅 - 中村公園駅間の3.1キロメートルが開業し、高畑から藤が丘までの現在の路線が形づくられた。この間、都心の駅は改称されており、1966年6月1日に栄町駅は栄駅に、伏見町駅は伏見駅に改められた。
路線の成熟とともに車両も着実に置き換えられていった。ステンレス車体に刷新した5050形電車が1992年5月17日に営業運転を開始し、当初の100形電車はそれに先立つ1988年7月に全廃されていた。現在のN1000形電車は2008年3月26日に営業運転を開始し、自動運転の再導入に合わせて旧来の5000形は2015年に引退した。
近年、東山線には全線で可動式ホーム柵(ホームドア)が整備された。設置は2015年9月7日に高畑駅から始まり、2016年2月29日に藤が丘駅で完了して、この日をもって全駅に可動式ホーム柵が整備された。ホーム柵の設置と自動運転の復活を経て、2017年7月1日には全線でワンマン運転が開始された。今日、この路線は名古屋市営地下鉄の中で最も多くの旅客を運び、名古屋の鉄道の玄関口である名古屋駅と、商業の中心である栄、そして東部の住宅地とを結んでいる。
年表
- 195711月15日:1号線として名古屋駅 - 栄町駅(現在の栄駅)間2.4kmが開業。名古屋初の地下鉄。100形電車が営業運転を開始。
- 19606月15日:栄町駅 - 池下駅間(3.6km)が開業。
- 19634月1日:池下駅 - 東山公園駅間(2.5km)が開業。
- 19666月1日:栄町駅を栄駅に、伏見町駅を伏見駅にそれぞれ改称。
- 19673月30日:東山公園駅 - 星ヶ丘駅間(1.1km)が開業。300形電車が営業運転を開始。
- 19694月1日:中村公園駅 - 名古屋駅間(3.5km)と星ヶ丘駅 - 藤ヶ丘駅間(4.4km)が同日開業。一社駅 - 藤ヶ丘駅間は名古屋市営地下鉄で初の地上区間となる。
- 19694月25日:1号線の愛称を「東山線」と決定。5月1日から使用開始。
- 19807月1日:5000形電車が営業運転を開始。
- 19829月21日:最終区間の高畑駅 - 中村公園駅間(3.1km)が開業し、高畑 - 藤が丘間が全通。
- 19887月:当初の100形電車が全廃される。
- 19925月17日:5050形電車が営業運転を開始。
- 20083月26日:現在のN1000形電車が営業運転を開始。
- 20162月29日:藤が丘駅の可動式ホーム柵の運用を開始し、東山線全駅で整備が完了(高畑駅から2015年9月7日に設置開始)。
- 20177月1日:全線でワンマン運転を開始。
出典
事実確認日:2026年6月14日