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皆実線

Hiroden Minami Line

皆実線(みなみせん)は、広島県広島市南区の稲荷町停留場と皆実町六丁目停留場を結ぶ、広島電鉄が運営する営業キロ2.2キロメートルの軌道路線(路面電車)である。軌間1,435ミリメートルの標準軌で全線複線、直流600ボルトの架空電車線方式で電化されており、駅ナンバリングで用いられる路線記号はHである。紙屋町・八丁堀地区の中心部を経由せず、比治山通り・宇品通りを経由して京橋川沿いにショートカットする路線で、全線が広島市南区内を走行する。

広島南区西区中区2 km
皆実線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は第二次世界大戦中に、広島駅と軍港であった宇品港との間の輸送力強化を目指して、市中心部を通る既設の経路よりも直行する経路として建設された。新線の線路は、宮島線を単線化することで捻出された。最初の区間である的場町 - 皆実町三丁目(現在の皆実町六丁目)間が1944年12月27日に開業し、大畑町(現在の段原一丁目)・比治山下・比治山橋・皆実町二丁目の各停留場が開業した。

開業から1年も経たない1945年8月6日、この路線は広島市への原子爆弾投下に巻き込まれ、市街と路面電車網は壊滅的な被害を受けた。運行は1948年7月1日に再開された。こうして開業間もないこの路線は、戦時中の輸送力増強と、戦後の広島の路面電車網の復興の双方を経験することとなった。

その後の数十年で、街の移り変わりとともにいくつかの停留場が改称された。皆実町三丁目は専売局前、さらに専売公社前を経て再び皆実町を冠する名となり、1971年5月ごろに皆実町六丁目へと改称された。大畑町として開業した停留場は段原大畑町となり、2001年に段原一丁目となった。またこの路線はかつて比治山線(ひじやません)という名で呼ばれていた時期もあり、現在は届出上の名称である「皆実線」として案内されるが、電車の行き先表示には現在も「比治山下経由」と案内されている。

運行形態は1970年代初頭から近代化された。この路線を走る5号線は、1971年12月20日に朝ラッシュ時を除いてワンマン運転を開始し、1975年4月30日に終日ワンマン運転を開始した。1982年3月1日には南区役所前停留場が開業した。ラッシュ時の輸送力を増強するため、1998年から連接車両が本格的に投入され、宮島線から余剰となった3000形5編成が転入した。これに先立つ1994年には、元ドルトムント市電の70形を用いて連接車両が初めて試験的に投入されていた。

2014年2月には超低床車両1000形「グリーンムーバーレックス」2編成がこの路線に配置され、それまで朝ラッシュ時のみであった超低床車両が、日中も終日この路線を走るようになった。その後、路線の地形は広島駅での大規模な事業によって作り変えられた。2025年8月3日、新たな駅前大橋ルートが開通し、稲荷町 - 比治山下間の新しい区間と松川町停留場が開業した一方、従来の的場町 - 比治山下間は、循環ルートへの切り替えのため休止された。停留場番号は松川町を起点に「H01」から振り直され、皆実町六丁目停留場についての皆実線としてのナンバリングは廃止された。

2026年3月28日、的場町 - 比治山下間は新たに循環線として正式に分離され、皆実線の比治山下 - 皆実町六丁目間を経由する循環線の運行が開始された。再編後の皆実線は、稲荷町から皆実町六丁目まで2.2キロメートル・7停留場を結ぶ。5号線(広島駅 - 皆実町六丁目 - 広島港)が稲荷町 - 皆実町六丁目間を、循環線が比治山下 - 皆実町六丁目間を走行し、すべての電車が本線および宇品線に直通する。

年表

  • 194412月27日:的場町 - 皆実町三丁目(現・皆実町六丁目)間が開業。第二次大戦中、広島駅と宇品港間の輸送力強化のため、宮島線を単線化して捻出した線路で建設された。
  • 19458月6日:広島市への原子爆弾投下により被災。
  • 19487月1日:運行を再開。
  • 19715月ごろ:皆実町三丁目停留場を皆実町六丁目停留場に改称。12月20日:5号線が朝ラッシュ時を除いてワンマン運転を開始。
  • 19754月30日:5号線が終日ワンマン運転を開始。
  • 19823月1日:南区役所前停留場が開業(同年1月30日には的場町停留場の比治山下寄りに渡り線を設置)。
  • 1994ラッシュ時の輸送力増強として連接車両1編成を投入。宮島線より元ドルトムント市電70形を転入。
  • 1998平日朝ラッシュ時に連接車両を本格的に投入。宮島線より3000形5編成が転入。
  • 2001段原大畑町停留場を段原一丁目停留場に改称。
  • 20142月1日:超低床車両1000形「グリーンムーバーレックス」2編成を導入し運用開始。これにより日中も終日、超低床車両が運行されるようになった。
  • 20258月3日:駅前大橋ルートの開通により稲荷町 - 比治山下間が開業し、松川町停留場が開業。的場町 - 比治山下間は循環ルートへの切り替えのため休止。停留場番号は「H01」から振り直され、皆実町六丁目の皆実線ナンバリングは廃止。
  • 20263月28日:的場町 - 比治山下間を循環線として分離。当線の比治山下 - 皆実町六丁目間を経由して循環線の運行を開始。

出典