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IRいしかわ鉄道線

IR Ishikawa Railway Line

IRいしかわ鉄道線(アイアールいしかわてつどうせん)は、日本の石川県を走る営業キロ64.2キロメートルの鉄道路線で、第三セクターのIRいしかわ鉄道が運営している。加賀市の大聖寺駅を起点に、金沢を経て北東の津幡町にある倶利伽羅駅までを結び、駅数は全部で19駅、そのうち18駅が旅客駅、1駅が貨物駅である。全線が複線で、軌間1,067ミリメートルの狭軌、交流20,000ボルト60ヘルツで電化されている。かつてはJR西日本の北陸本線の一部であったが、北陸新幹線の西への延伸に伴って二段階で同社に移管され、現在は普通・快速の旅客列車とともにJR貨物の貨物列車が走っている。

金沢白山市金沢市小松市能美市10 km
IRいしかわ鉄道線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この経路は、国が建設した北陸線の一区間として始まった。1898年(明治31年)11月1日に官営鉄道の金沢駅 - 高岡駅間が開業し、約40.82キロメートルのこの区間には津幡を通る現在線の北端が含まれていた。津幡駅も同日に開業している。1905年(明治38年)には七尾鉄道の列車が津幡 - 金沢間で直通運転を始め、1909年(明治42年)6月15日には前年に開設された倶利伽羅信号所が倶利伽羅駅として開業した。1909年10月12日、国有鉄道線路名称の制定により米原駅 - 魚津駅間および敦賀駅 - 金ヶ崎駅間が北陸本線とされ、この経路は以後一世紀以上にわたってこの名を冠することになった。

二十世紀前半から半ばにかけて、線路は段階的に複線化・電化が進められた。金沢 - 津幡間は1938年(昭和13年)10月1日に、石動 - 倶利伽羅間は1960年(昭和35年)に、津幡 - 倶利伽羅間は1962年(昭和37年)に複線化された。1964年(昭和39年)8月24日には金沢 - 倶利伽羅間が交流20,000ボルトで電化され、1969年(昭和44年)までに全線の複線電化が完成した。1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化に際しては、北陸本線の米原駅 - 直江津駅間(353.9キロメートル)が西日本旅客鉄道(JR西日本)に承継され、日本貨物鉄道(JR貨物)が同じ線路の第二種鉄道事業者となった。

第三セクター鉄道への転換に向けた準備は、北陸新幹線を金沢まで延伸する決定を受けて進められた。並行在来線を引き継ぐため、2012年(平成24年)8月28日に石川県並行在来線株式会社が設立され、2013年(平成25年)8月1日に商号をIRいしかわ鉄道株式会社へ変更した。2013年12月、同社は倶利伽羅 - 金沢間17.8キロメートルの第一種鉄道事業許可を国土交通省に申請し、同じ日にJR西日本が新幹線開業に伴う金沢 - 直江津間の廃止届を提出した。許可は2014年(平成26年)2月28日に取得された。

最初の移管は2015年(平成27年)3月14日に行われ、この日、北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間が開業した。同日、北陸本線のうち倶利伽羅 - 金沢間(17.8キロメートル、5駅)が並行在来線としてJR西日本から分離され、IRいしかわ鉄道線として開業した。同社は2日後に「あいの風ライナー」の運転を開始し、2017年(平成29年)4月15日にはICカード「ICOCA」が全線で利用できるようになった。

路線が現在の姿になったのは、新幹線の第二段階の延伸によってである。2024年(令和6年)3月16日に北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間が開業し、北陸本線の金沢 - 大聖寺間(46.4キロメートル、14駅)がJR西日本から経営分離されてIRいしかわ鉄道線に編入された。同日には西松任駅が開業し、全区間でワンマン運転が始まって、路線は現在の64.2キロメートルとなった。2025年(令和7年)3月15日からは、同社は金沢 - 大聖寺間で快速の運行を開始した。

今日のIRいしかわ鉄道線は、新幹線が日本海沿岸に達した後に北陸本線を引き継いだ第三セクター鉄道の連なりの中で、石川県内の区間を担っており、北東ではあいの風とやま鉄道と、また金沢周辺ではJR西日本に残る七尾線をはじめとする北陸地方の各線と接続している。旅客輸送に加えて重要な貨物の動脈でもあり続けており、JR貨物が当線で貨物列車を直通運転し、2003年(平成15年)に開業した金沢貨物ターミナル駅に発着している。

年表

  • 189811月1日:官営鉄道北陸線の金沢駅 - 高岡駅間(約40.82km)が延伸開業し、現在線の北端を含む。津幡駅も同日開業。
  • 19096月15日:前年開設の倶利伽羅信号所が倶利伽羅駅として開業。10月12日:国有鉄道線路名称制定により米原駅 - 魚津駅間などが北陸本線とされる。
  • 193810月1日:金沢駅 - 津幡駅間が複線化。花園信号場が廃止。
  • 19648月24日:金沢駅 - 倶利伽羅駅間が交流電化。
  • 19874月1日:国鉄分割民営化により、北陸本線の米原駅 - 直江津駅間(353.9km)がJR西日本に承継され、JR貨物が第二種鉄道事業者となる。
  • 20036月12日:金沢貨物ターミナル駅が開業。
  • 20128月28日:並行在来線を引き継ぐため、石川県並行在来線株式会社が設立される。
  • 20138月1日:商号をIRいしかわ鉄道株式会社に変更。12月:倶利伽羅 - 金沢間17.8kmの第一種鉄道事業許可を申請。
  • 20142月28日:IRいしかわ鉄道が倶利伽羅 - 金沢間17.8kmの第一種鉄道事業許可を取得。
  • 20153月14日:北陸新幹線 長野駅 - 金沢駅間開業に伴い、倶利伽羅駅 - 金沢駅間(17.8km、5駅)がJR西日本から分離され、IRいしかわ鉄道線として開業。
  • 20174月15日:IRいしかわ鉄道線全線でICカード「ICOCA」が利用可能となる。
  • 20243月16日:北陸新幹線 金沢駅 - 敦賀駅間開業に伴い、北陸本線の金沢駅 - 大聖寺駅間(46.4km、14駅)がJR西日本から経営分離され、IRいしかわ鉄道線に編入。西松任駅が開業し、全区間でワンマン運転を開始。
  • 20253月15日:金沢駅 - 大聖寺駅間で快速の運行を開始。

出典