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石巻線

Ishinomaki Line

石巻線(いしのまきせん)は、宮城県を走る営業キロ44.7キロメートルの地方交通線で、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運営している。東北本線から分岐する単線・非電化の支線で、宮城県遠田郡美里町の小牛田駅を起点に、涌谷・前谷地・石巻市を経て、宮城県中部の海岸に位置する漁港の町・牡鹿郡女川町の女川駅へと東進する。小牛田 - 石巻間では日本貨物鉄道(JR貨物)も第一種・第二種の運行を行っている。地方交通線に分類され、14の駅を持ち、内陸の幹線と太平洋岸とを結んでいる。

仙台美里町10 km
石巻線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線には二つの別個の私鉄起源がある。内陸側はまず仙北軽便鉄道(せんぼくけいべんてつどう)に始まり、同社は1911年8月23日に鉄道免許状の下付を受け、1912年10月28日に小牛田 - 石巻間を軌間762ミリメートルの軽便鉄道として開業し、涌谷・前谷地・佳景山・鹿又・石巻の各駅を設置した。なお登米 - 築館間の別の免許は1914年に取り消された。

小牛田 - 石巻間は1919年4月1日に買収・国有化され、仙北軽便線と名付けられた。国はこの区間の軌間を1920年5月23日に762ミリメートルから1,067ミリメートルへと改めた。路線は1921年1月1日に石巻軽便線、そして1922年9月2日に石巻線と改称された。

海岸側にも独自の私鉄前身があり、鹿軽便鉄道(おしかけいべんてつどう)が1915年に石巻 - 渡波間で軌間762ミリメートルの馬車鉄道を開業し、1924年に女川まで延伸、1926年にはガソリン機関車を導入した。この路線も1939年に国有化されて同年に1,067ミリメートルへ改軌され、石巻 - 女川間は1939年10月7日に国有の石巻線の一部として開業し、陸前稲井・渡波・沢田・女川の各駅を加えて小牛田から海岸までの通し運転が完成した。小牛田 - 石巻間では1934年からすでにガソリンカーの運転が始まっており、1953年からはディーゼルカーが運行を開始した。

戦後の数十年を通じて路線は拡張・近代化された。1958年8月11日には女川 - 女川港間に1.4キロメートルの貨物支線が開業した。1950年代以降には上涌谷(1957年)、曽波神(1956年)、浦宿(1956年)、万石浦(1989年)など複数の中間駅が追加された一方、蒸気機関車(C11形)は1974年3月24日まで運転された。路線は1977年12月に陸羽線の部から東北線の部へと変更され、女川 - 女川港間の貨物支線は1980年8月1日に廃止された。そして1987年4月1日、国鉄分割民営化により路線はJR東日本へ移管された。ワンマン運転は1991年3月16日に始まった。

石巻線は2011年3月11日の東日本大震災とその津波により甚大な被害を受け、全線が不通となった。とりわけ海岸沿いの石巻 - 女川間の被害は大きかった。復旧は内陸側から海側へと段階的に進められた。小牛田 - 前谷地間は2011年4月17日に、前谷地 - 石巻間は2011年5月19日に運転を再開し、内陸区間はおよそ2か月で復旧した。続いて石巻 - 渡波間が2012年3月17日に、渡波 - 浦宿間が2013年3月16日に再開した。海岸沿いの最後の区間である浦宿 - 女川間は、震災から4年後の2015年3月21日まで運転再開には至らなかった。

復旧後、路線はより広い仙台圏の鉄道網へと再び組み込まれていった。2014年4月1日に全線が新設の仙台近郊区間となり、2016年8月6日からは仙石東北ラインの列車1往復が石巻 - 女川間に乗り入れを開始して、再建された海岸側の区間に仙台方面への直通を与えた。

年表

  • 19118月23日:仙北軽便鉄道に鉄道免許状が下付される(小牛田 - 石巻間、登米 - 築館間)。
  • 191210月28日:仙北軽便鉄道が小牛田 - 石巻間を軌間762mmで開業。涌谷・前谷地・佳景山・鹿又・石巻の各駅を設置。
  • 1915鹿軽便鉄道が石巻 - 渡波間で軌間762mmの馬車鉄道を開業。
  • 19194月1日:小牛田 - 石巻間が買収・国有化され、仙北軽便線と称される。
  • 19205月23日:小牛田 - 石巻間の軌間を762mmから1,067mmに変更。
  • 19229月2日:石巻線に改称(1921年1月1日に石巻軽便線へ改称済み)。
  • 1924鹿軽便鉄道が渡波 - 女川間を延伸。
  • 193910月7日:石巻 - 女川間が国有の石巻線として開業(同年に国有化・1,067mm改軌された旧鹿軽便鉄道)。陸前稲井・渡波・沢田・女川の各駅を設置。
  • 19588月11日:女川 - 女川港間の貨物支線(1.4km)が開業。
  • 19743月24日:蒸気機関車(C11形)の運行が終了。
  • 19808月1日:女川 - 女川港間が廃止される。
  • 19874月1日:国鉄分割民営化により、路線がJR東日本に移管される。
  • 19913月16日:ワンマン運転を開始。
  • 20113月11日:東日本大震災により全線が不通。4月17日に小牛田 - 前谷地間、5月19日に前谷地 - 石巻間が運転を再開し、内陸区間が復旧。
  • 20123月17日:石巻 - 渡波間が運転を再開(震災から約1年)。
  • 20133月16日:渡波 - 浦宿間が運転を再開(震災から約2年)。
  • 20153月21日:海岸沿いの最後の区間である浦宿 - 女川間が運転を再開し、津波被害からの復旧が完了(震災から4年)。
  • 20168月6日:仙石東北ラインの列車1往復が石巻 - 女川間に乗り入れを開始。

出典