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交野線

Keihan Katano Line

交野線(かたのせん)は、大阪府北部を走る営業キロ6.9キロメートルの鉄道路線で、私鉄会社である京阪電気鉄道が運営している。枚方市の枚方市駅で京阪本線から分岐し、交野市の私市駅までを結ぶ、起終点を含めて8駅からなる。軌間は1,435ミリメートルの標準軌で、全線が複線、直流1,500ボルトの架空電車線で電化されている。大阪への通勤路線であるとともに、私市周辺の行楽地への路線でもあり、京阪本線とJR片町線(学研都市線)を結ぶバイパスとしての機能も果たしている。

大阪枚方市寝屋川市2 km
交野線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は京阪が生み出したものではない。その起源は、1920(大正9)年9月27日に地方鉄道法に基づいて免許を受けた、枚方東口駅(現在の枚方市駅)と生駒を結ぶ鉄道計画にあり、生駒枚方電気鉄道として京阪電気鉄道や近鉄の前身である大阪電気軌道が後援したものの、資金調達が進まず計画は停滞していた。そこで、王寺と生駒を結ぶ鉄道(現在の近鉄生駒線にあたる)を計画していた信貴生駒電気鉄道が、1924(大正13)年7月6日に同社を合併してその計画を継承した。南北に一貫すれば両社にとって運輸上の利便も増すとの判断があった。

信貴生駒電鉄は、1929(昭和4)年7月10日、枚方線として枚方東口駅-私市駅間を開業させた。京阪本線や宇治線を規定した軌道条例ではなく地方鉄道法に基づいて建設されたため、道路上を走る併用軌道区間を設ける必要がなく、宮之阪駅-交野市駅間はほぼ一直線に建設された。開業時は全線が単線で、行き違いができる駅は村野と交野のみで、その他の中間駅はいずれも1面1線の無人駅であった。自前の変電所を持たず京阪から電力の供給を受けるなど、開業当初から京阪との結びつきは強かった。

1939(昭和14)年3月1日、枚方近くの陸軍禁野火薬庫での爆発事故により送電線・電車線・電気供給施設が破損し、京阪から電力供給を受けていた交野線も運行停止となった。同年5月1日には信貴生駒電鉄から交野電気鉄道として分離され、交野線となった。第二次世界大戦末期の1945(昭和20)年5月1日には現在の阪急電鉄である京阪神急行電鉄に合併され、1949(昭和24)年12月1日に京阪電気鉄道が再び分離・独立すると同社の交野線となった。未開業の私市駅-生駒駅間は、1942(昭和17)年1月13日に免許が取り消されていた。

戦後の数十年間、路線は増大する通勤需要に合わせて着実に改良されていった。1959(昭和34)年に3両編成、1968(昭和43)年に4両編成の運転が始まり、CTC(集中制御)やATS(自動列車停止装置)の導入により信号・保安設備も近代化された。複線化は用地の確保や区間の高架化に伴い、1971(昭和46)年以降段階的に進められ、1992(平成4)年11月28日に全線複線化が完成した。電源方式の大きな変更としては、1983(昭和58)年12月4日に架線電圧が600ボルトから1,500ボルトに昇圧され、交野線は京阪の他の路線と揃えられた。

2000年代初頭には大阪中心部への直通運転が始まった。2003(平成15)年9月8日、路線は初めての定期京阪本線直通列車として、私市発の朝のK特急「おりひめ」と夕方の「ひこぼし」を得た。この名称は、沿線に伝わる七夕伝説にちなんだものである。京阪中之島線の開業後、2008(平成20)年10月19日のダイヤ改正でこれらの列車は中之島駅まで直通し、通勤快急・快速急行に種別が変更された。その他の近代化として、PiTaPaによるICカード乗車が2004(平成16)年8月1日に導入され、ワンマン運転が2007(平成19)年9月22日に始まった。

運行形態が現在の姿に落ち着いたのは2010年代である。新型の13000系4両編成が2012(平成24)年6月9日から路線に投入された。2013(平成25)年3月16日のダイヤ変更で京阪本線・中之島線への直通列車「おりひめ」「ひこぼし」が廃止され、すべての定期列車が線内を折り返す4両編成の普通列車となった。2018(平成30)年8月25日には枚方市駅-私市駅間で保安装置K-ATSの使用が開始された。現在、交野線はすべての駅に停車する普通列車のみで運行され、枚方市駅で京阪本線の特急と接続するようダイヤが組まれている。

年表

  • 19209月27日:枚方東口-生駒間の鉄道が地方鉄道法に基づき免許される(京阪・大阪電気軌道が後援した生駒枚方電気鉄道の計画)。
  • 19247月6日:信貴生駒電気鉄道が同社を合併し、枚方-生駒間の鉄道計画を継承する。
  • 19297月10日:信貴生駒電鉄が枚方線として枚方東口(現・枚方市)-私市間を開業。当初は全線単線。
  • 193512月2日:信貴電磐船駅が開業。同日開業の片町線河内磐船駅との接続駅。
  • 19393月1日:陸軍禁野火薬庫の爆発事故で電力供給が絶たれ運行停止。5月1日に交野電気鉄道として分離され、交野線となる。
  • 19421月13日:未開業の私市-生駒間の免許が取り消される。
  • 19455月1日:交野電気鉄道が京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)に合併される。
  • 194910月1日:枚方東口駅を枚方市駅に改称。12月1日:京阪神急行電鉄から京阪電気鉄道が分離し、同社の交野線となる。
  • 195912月30日:3両編成の運転を開始。
  • 19687月16日:ATS(自動列車停止装置)使用開始。12月1日:4両編成の運転を開始。
  • 198312月4日:架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。
  • 19929月12日:森信号所-私市間を複線化。11月28日:交野線の全線複線化が完成。
  • 19961月8日:5両編成の運転を開始。
  • 20039月8日:定期列車として初の京阪本線直通列車、K特急「おりひめ」・準急「ひこぼし」の運転を開始。
  • 20048月1日:PiTaPaを導入。
  • 20079月22日:ワンマン運転を開始。
  • 200810月19日:中之島線開業に伴い「おりひめ」・「ひこぼし」を中之島駅まで直通させ、それぞれ通勤快急・快速急行に種別を変更。
  • 20126月9日:新型13000系4両編成が路線に投入される。
  • 20133月16日:直通列車「おりひめ」・「ひこぼし」が廃止され、すべての定期列車が線内運転の4両編成普通列車となる。
  • 20188月25日:枚方市駅-私市駅間で保安装置K-ATSの使用を開始。

出典