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河口湖線

Kawaguchiko Line

河口湖線(かわぐちこせん)は、日本の山梨県を走る営業キロ3.0キロメートルの鉄道区間で、富士吉田市の富士山駅から富士河口湖町の河口湖駅までを結ぶ。富士急行線を構成する二つの路線のうち短い方であり、もう一方は営業キロ23.6キロメートルの大月線で、両線は富士山駅で接続し、全長26.6キロメートルの一体の路線として運行されている。軌間は1,067ミリメートルの狭軌で、全線が単線、直流1,500ボルトの架空電車線方式で電化されている。2022年4月1日以降は、富士急行が鉄道事業を分社化して設立した子会社の富士山麓電気鉄道が運営しているが、旅客案内上は全線を通じて引き続き「富士急行線」と呼ばれている。河口湖線は、富士山北麓の山梨県側で標高857メートルの河口湖駅に至る山岳鉄道の最後の登りにあたり、富士箱根伊豆国立公園に含まれる富士五湖地域への唯一の鉄道アクセスとなっている。

富士吉田市2 km
河口湖線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

富士急行線全体は、中央本線の終端であった大月から、古くから富士登山の拠点であった吉田(現在の富士吉田)方面へ参詣客や観光客を運ぶために敷設された二つの馬車鉄道を前身とする。都留馬車鉄道は1900年に軌間762ミリメートルの路線を、富士馬車鉄道は1903年に軌間610ミリメートルの路線を開業し、両社は1921年に合併、その事業は1926年に設立された富士山麓電気鉄道へと引き継がれた。同社は馬車鉄道に代えて大月 - 富士吉田間の新たな1,067ミリメートルの電気鉄道を建設し、1929年6月19日に開業させ、当初から電化していた。これが現在の大月線である。河口湖線は、それから二十数年を経て、この電気鉄道を富士吉田から湖へ向けて延伸する形で加えられた。

1950年8月24日、富士山麓電気鉄道は富士吉田から河口湖までの延伸区間を開業し、これが河口湖線を構成する区間となった。日本語版ウィキペディアの記事は開業時の距離を3.1キロメートルと記し、1975年4月に0.1キロメートル短縮されて現在の3.0キロメートルになったとしている。路線の情報欄および路線データの要約は現在の3.0キロメートルの数値を示している。河口湖の新たな終点により、鉄道は富士五湖の中で最もアクセスしやすい河口湖の湖畔に達し、大月(標高358メートル)から富士山駅を経て河口湖(標高857メートル)まで登る直通経路が完成した。

1960年5月30日、運営会社は富士山麓電気鉄道から富士急行へと社名を変更した。英語版ウィキペディアの記事はこの改称を1960年5月25日としているが、日本語の資料を優先する本プロジェクトの方針に従い、ここでは5月30日の日付を採用する。短い河口湖線には1961年12月1日に二つ目の駅が現れ、沿線の遊園地に対応するハイランド駅(後の富士急ハイランド駅)が開業した。直通の優等列車も湖に達するようになり、1962年4月14日からは新宿 - 河口湖間に急行「かわぐち」が運転され、この列車は1986年11月1日に廃止されるまで運行された。

その後の発展は、貨物や参詣の輸送から観光への大きな転換に沿って進んだ。鉄道の車扱貨物は1978年4月1日に取扱を廃止し、小荷物の取扱は1984年に終了した。ハイランド駅は1981年1月11日に富士急ハイランド駅へ改称された。2011年7月1日には、この路線の要となる接続駅である富士吉田駅が富士山駅に改称され、全線にわたって駅ナンバリングが導入されて、河口湖線にはFJ16(富士山)、FJ17(富士急ハイランド)、FJ18(河口湖)の番号が付された。2014年7月26日からはJR東日本の特急「成田エクスプレス」が河口湖まで直通運転を始め、2015年3月14日には同線にICカード「Suica」が導入された。

近年の変化は、首都圏から富士山への直通の玄関口としての路線の役割を一層強めている。2019年3月16日にはJR中央本線から直通する特急「富士回遊」が河口湖まで毎日運行を開始し、最高速度が60キロメートル毎時から70キロメートル毎時へと引き上げられた。2022年4月1日、富士急行は鉄道事業を分割し、路線の運営は子会社の富士山麓電気鉄道に移管されたが、旅客に対しては富士急行線の名称が維持された。現在、普通列車はおおむね30分間隔で大月 - 河口湖間の全線を運行し、これに特急「フジサン特急」「富士山ビュー特急」「富士回遊」が加わる。河口湖線は観光客を湖畔までの最後の数キロメートル運び、車窓からはしばしば富士山を望むことができる。

年表

  • 19009月21日:富士急行線の前身である都留馬車鉄道が軌間762mmの路線(下吉田 - 籠坂峠間)を開業。
  • 19296月19日:富士山麓電気鉄道が大月 - 富士吉田間(23.6km)の1,067mm電気鉄道を当初から電化して開業。現在の大月線で、河口湖線の延伸元となる。
  • 19508月24日:富士山麓電気鉄道が富士吉田 - 河口湖間の延伸区間(河口湖線)を開業。JAは開業時3.1km(1975年4月に0.1km短縮し3.0km)と記す。
  • 19605月30日:運営会社が富士山麓電気鉄道から富士急行に社名変更。ENは5月25日とするが、JA優先により5月30日を採用。
  • 196112月1日:河口湖線にハイランド駅(後の富士急ハイランド駅、FJ17)が開業。
  • 19624月14日:新宿 - 河口湖間に急行「かわぐち」の運転を開始。
  • 19784月1日:同線の車扱貨物の取扱を廃止。
  • 19811月11日:ハイランド駅を富士急ハイランド駅に改称(あわせて暮地駅を寿駅に改称)。
  • 198611月1日:新宿 - 河口湖間の急行「かわぐち」を廃止。
  • 20117月1日:両線の接続駅である富士吉田駅を富士山駅に改称し、全線で駅ナンバリングを導入(河口湖線はFJ16 - FJ18)。
  • 20147月26日:JR東日本の特急「成田エクスプレス」が河口湖まで直通運転を開始。
  • 20153月14日:同線にICカード「Suica」を導入。
  • 20193月16日:JR中央本線から直通する特急「富士回遊」が河口湖まで毎日運行を開始。最高速度を60km/hから70km/hに向上。
  • 20224月1日:富士急行が鉄道事業を分社化し、同線の運営を子会社の富士山麓電気鉄道に移管。旅客案内上は「富士急行線」を継続使用。

出典

事実確認日:2026年6月14日