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京津線

Keishin Line

京津線(けいしんせん)は、私鉄の京阪電気鉄道が運営する日本のインターアーバン鉄道路線である。営業キロ7.5キロメートル、軌間1,435ミリメートルの標準軌で、京都府の御陵駅と、隣接する滋賀県大津市のびわ湖浜大津駅とを結び、直流1,500ボルトで電化されている。大津側では一部が併用軌道(路面)を走り、現在ではびわ湖浜大津駅から京都市営地下鉄東西線へ直通し、京都市役所前駅・太秦天神川駅方面へ乗り入れる運転で知られる。

京都山科区東山区2 km
京津線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は、蒸気運転の東海道本線が両市の間を遠回りしていた時代に、旧東海道に沿って電車で京都と大津の中心部を直結することを目的に建設された。事業者は京津電気軌道株式会社で、1910年3月28日に正式に発足した。最初の区間は1912年8月15日に開業し(複線・直流600ボルトで建設)、三条大橋と上関寺仮乗降場の間、および上関寺と札ノ辻の間がそれぞれ個別に開業した。官設鉄道東海道本線を跨ぐ橋の工事が未完成だったため、上関寺付近の約100メートルは当初徒歩で連絡していた。

1912年12月14日に上関寺の跨線橋が竣工して区間が一体化し、三条大橋 - 札ノ辻間10.0キロメートル全体が結ばれて直通運転が始まった。1916年には、京都 - 馬場(現在の膳所)間の官設鉄道東海道本線の現行ルートへの移設に伴い、御陵 - 山科間の一部区間を移設する工事が始まり、1921年に完成した。京都中心部への延伸も進み、三条大橋 - 三条間が1919年に単線で開業し、1923年に複線化された。

1925年2月1日、京津電気軌道は京阪電気鉄道に合併され、路線は京阪の京津線となった。同年5月5日には札ノ辻から新設の浜大津駅まで延伸され、全線が開通した。1934年には日本初の連接車である60型「びわこ号」が登場し、京阪本線との直通運転が始まって、天満橋 - 浜大津間に特急「びわこ」が運転された。戦時中の1943年10月1日、陸上交通事業調整法による戦時統合政策のもとで同社は京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)に合併され、路線は同社の京津線となった。

1949年12月1日、京津線は他のいくつかの路線とともに分離譲渡され、再発足した(2代目)京阪電気鉄道が再びこれを引き継いだ。戦後の数十年間、この路線は京都市内に大きな併用軌道区間を持つインターアーバンであり続け、80型などの車両により、普通・急行、のちに準急などの列車が運転された。1981年には浜大津経由の三条 - 石山寺間の直通運転と急行が廃止され、1987年には京阪本線の京都市内地下化に伴い、京都側の終点である三条駅が京津三条駅に改称された。

1990年代に入ると、新設の京都市営地下鉄東西線へ乗り入れるための改築が進められ、路線の性格は根本的に変化した。直通運転に備えて1,500ボルト対応の新型車両700形が1992年に登場し、1996年からは京阪800系が導入されるとともに、この事業に合わせて路線の電圧を600ボルトから直流1,500ボルトへ昇圧する準備が進められた。この改築の目的の一つは、京都市内で線路を地下に移し、公道上を走っていた旧来の線形を解消することであった。

1997年10月12日、最も混雑していた京津三条 - 御陵間3.9キロメートルが廃止された。京津三条・東山三条・蹴上・九条山・日ノ岡の各駅が廃止され、御陵駅は移設のうえ地下鉄との共同駅として地下に建て替えられ、電圧は直流1,500ボルトに昇圧され、新型800系による京都市役所前までの東西線への直通運転が始まった。2008年には東西線が太秦天神川まで延伸され、京津線の直通運転も同駅まで延長された。2018年には湖畔の終点である浜大津駅がびわ湖浜大津駅に改称された。この路線は現在も大津側で併用軌道の線形を残している。

年表

  • 19103月28日:旧東海道に沿って京都と大津の中心部を結ぶ電気鉄道を建設するため、京津電気軌道株式会社が正式に発足。
  • 19128月15日:複線・直流600Vで建設された最初の区間、三条大橋 - 上関寺仮乗降場間と上関寺 - 札ノ辻間がそれぞれ開業。上関寺付近約100mは徒歩連絡。
  • 191212月14日:東海道本線を跨ぐ上関寺の跨線橋が竣工して区間が一体化し、三条大橋 - 札ノ辻間10.0kmが結ばれ、直通運転を開始。
  • 19195月29日:三条大橋 - 三条間が単線で開業(1923年2月20日に複線化)。
  • 19218月1日:京都 - 馬場(現在の膳所)間の官設鉄道東海道本線の現行ルートへの移設に伴う、御陵 - 山科間の移設工事が竣工。
  • 19252月1日:京津電気軌道が京阪電気鉄道に合併され、路線は同社の京津線となる。
  • 19255月5日:札ノ辻から新設の浜大津駅まで延伸され、全線が開通。
  • 1934日本初の連接車60型「びわこ号」が登場。京阪本線との直通運転が始まり、天満橋 - 浜大津間に特急「びわこ」が運転される。
  • 194310月1日:陸上交通事業調整法による戦時統合で、京阪電気鉄道が京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)に合併され、同社の京津線となる。
  • 194912月1日:京津線など複数の路線が分離譲渡され、再発足した(2代目)京阪電気鉄道が引き継ぐ。
  • 1981浜大津経由の三条 - 石山寺間の直通運転が廃止され、急行が廃止される。
  • 19874月1日:京都側の終点である三条駅が京津三条駅に改称(京阪本線の京都地下線は5月24日開通)。
  • 19925月1日:建設中の京都市営地下鉄東西線への直通運転に備え、1,500V対応の700形が営業運転を開始。
  • 199610月から、東西線への直通運転事業のため京阪800系を導入。路線の600Vから直流1,500Vへの昇圧に先立つ。
  • 199710月12日:京津三条 - 御陵間3.9kmを廃止(京津三条・東山三条・蹴上・九条山・日ノ岡を廃止)。御陵駅を地下の共同駅として建て替え、1,500Vに昇圧し、800系で東西線(京都市役所前)への直通運転を開始。
  • 20081月16日:京都市営地下鉄東西線が太秦天神川まで延伸され、京津線の直通運転も同駅まで延長。
  • 20183月17日:湖畔の終点である浜大津駅がびわ湖浜大津駅に改称。

出典