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琴平線

Kotoden Kotohira Line

琴電琴平線(ことでんことひらせん)は、四国の香川県を走る営業距離32.9キロメートルの鉄道路線で、「ことでん」の愛称で広く知られる高松琴平電気鉄道が所有・運営している。高松の港に面した高松築港駅を起点に、瓦町を経て讃岐平野を南へ横断し、有名な金刀比羅宮の玄関口である琴平町の琴電琴平駅に至る。軌間は1,435ミリメートルの標準軌で、全線が直流1,500ボルトの架空電車線方式で電化されている。ことでんの3路線の中では線路規格・輸送量・路線長のすべてで最も優れており、事実上の本線格の路線である。なお高松築港 - 瓦町間の内側区間は築港線とも呼ばれる。

高松高松市丸亀市綾川町坂出市宇多津町5 km
琴平線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は国有鉄道の支線としてではなく、現在のことでんの前身の一つである琴平電鉄により、金刀比羅宮へ延びる複数の鉄道路線の一つとして建設された。建設に先立って幹部が関西の大手私鉄である阪急・阪神・南海を視察し、高い規格で建設することを決めた。路線は当初から、当時としては高い1,500ボルトで電化され、設備は関西の大手私鉄に引けを取らないものとされ、「讃岐の阪急」の異名を取った。当初は全線にわたって琴平街道沿いを通る計画であったが、仏生山地区の誘致運動を受けて、仏生山を経由する経路に変更された。

最初の区間である栗林公園 - 滝宮間は1926年12月21日に開業した。翌年には両端で延伸が行われ、1927年3月15日に滝宮 - 琴平(現在の琴電琴平)間が、1927年4月22日に高松(現在の瓦町駅) - 栗林公園間が開業して、平野を貫く直通経路が完成した。当初の数十年間、路線は港ではなく瓦町を起点としており、その歴史的経緯から、現在も瓦町駅に0キロポストが置かれている。

戦時期には事業者と駅名が大きく変わった。高松の起点駅は1941年8月に琴電高松駅と改称され、琴平の終点駅は1942年に琴電琴平駅となった。そして1943年11月1日、地元の3社である讃岐電鉄・琴平電鉄・高松電気軌道が合併して高松琴平電気鉄道が発足し、琴平線は現在も名乗る「ことでん」の名のもとに入った。

戦後、ことでんは路線を港まで残るわずかな区間だけ築港線として延ばした。片原町 - 琴電高松間が1948年2月18日に、築港(仮駅)- 片原町間が1948年12月26日に開業し、この新区間は1949年5月11日に複線化された。1953年の複雑な改変では、築港区間が複線から単線並列に変更され、旧下り線は架線電圧を600ボルトに降圧して志度線が乗り入れるようになった。1954年1月1日に築港駅は高松築港駅に、琴電高松駅は瓦町駅に改称され、1955年9月10日には現在の高松築港駅が開業して仮駅は廃止された。

1950年代後半から1960年代にかけて、路線は金刀比羅宮への多くの参拝客を運んだ。1956年3月1日に三条駅が開業し、1958年3月1日には陶信号場が設けられるとともに急行「こんぴら号」の運行が始まり、高松と琴平の間では瓦町と栗林公園にのみ停車した。参拝客が次第に観光バスや自家用車へ移っていったことから、急行は1967年4月1日に廃止され、路線は地域輸送を主とする役割に落ち着いた。築港区間の旧下り線は1966年8月2日に1,500ボルトへ昇圧され、1967年5月21日には同区間が単線並列から本来の複線に戻された。1978年2月17日には自動列車停止装置(ATS)が設置された。

21世紀に入ると、路線は高松側で新しい郊外駅を加え、長期にわたる部分複線化の計画を始めた。2006年7月29日に空港通り駅が、2013年12月15日にはイオンモールに隣接する綾川駅が、2020年11月28日には伏石駅が開業した。三条 - 太田間は伏石駅の開業直前の2020年11月1日に複線化され、栗林公園 - 三条間も2026年3月20日に複線化された。

今日、琴電琴平線はことでん3路線の中で最も利用が多く、関西や東京圏の元通勤電車を多く含む標準軌の電車を、高松側では高頻度で、琴平方面ではやや間隔をあけて運行している。複線は高松築港から内陸へ延びているが、その先の大部分は単線のままで、路線は引き続き高松市の中心部と金刀比羅宮、そして讃岐平野の町々とを結んでいる。琴電琴平駅では琴平駅でJR四国の土讃線と接続しており、これはかつて門前町に集まっていた複数の私鉄・軌道線が姿を消したのちも残った、琴平への唯一の国鉄系統の路線である。

年表

  • 192612月21日:琴平電鉄が最初の区間、栗林公園 - 滝宮間を直流1,500Vの電化で開業。
  • 19273月15日:滝宮 - 琴平(現・琴電琴平)間が開業。4月22日:高松(現・瓦町)- 栗林公園間が開業し、直通経路が完成。
  • 19418月:高松駅を琴電高松駅に改称。(仏生山駅で接続していた琴平電鉄塩江線は同年5月10日に廃止。)
  • 1942琴平駅を琴電琴平駅に改称。
  • 194311月1日:讃岐電鉄・琴平電鉄・高松電気軌道が合併し、高松琴平電気鉄道(ことでん)が発足。
  • 19482月18日:築港線 片原町 - 琴電高松間が開業。12月26日:築港線 築港(仮駅)- 片原町間が開業。
  • 19495月11日:築港線 築港 - 琴電高松間が複線化。
  • 195310月20日:築港線を複線から単線並列に変更。旧下り線を600Vに降圧し、志度線が乗り入れ。
  • 19541月1日:築港駅を高松築港駅に、琴電高松駅を瓦町駅に改称。
  • 19559月10日:現在の高松築港駅が開業し、仮駅を廃止。
  • 19563月1日:三条駅が開業。
  • 19583月1日:陶信号場を開設し、急行「こんぴら号」の運行を開始(途中停車は瓦町と栗林公園のみ)。
  • 19668月2日:築港線旧下り線の架線電圧を1,500Vに昇圧。
  • 19674月1日:急行の運行を廃止。5月21日:築港線を単線並列から複線に変更。
  • 19782月17日:自動列車停止装置(ATS)を設置。
  • 20067月29日:空港通り駅が開業。
  • 201312月15日:綾川駅(イオンモール綾川)が開業。
  • 202011月1日:三条 - 太田間が複線化。11月28日:伏石駅が開業。
  • 20263月20日:栗林公園 - 三条間が複線化。

出典