歴史
この路線の起源は、横浜市の戦後の都市計画にさかのぼる。1965年には、後にみなとみらい地区となる区域の再開発が、横浜市営地下鉄の建設構想とともに市の「六大事業」の一つとして提唱されたが、この段階では現在のみなとみらい線に相当する路線の構想はまだなかった。翌年、都市交通審議会答申第9号において、本牧から関内・桜木町・横浜・新横浜を経て勝田に至る3号線が提案され、このうち本牧 - 横浜間が現在のみなとみらい線に相当する。1966年10月には横浜市議会で市営地下鉄1号線から4号線の建設が議決された。
当初、この経路は市営地下鉄として進められた。1967年3月7日、横浜市交通局は北幸町(横浜駅)から山下町に至る横浜市営地下鉄2号線の鉄道事業免許を取得し、これが後のみなとみらい線の前身となった。1973年には計画経路が、関内駅付近の尾上町から後の元町・中華街駅に近い山下町へと変更されたが、本牧の港湾業界から地下鉄工事に伴う交通渋滞悪化への懸念が出され、運輸大臣による工事施工認可は保留された。
現在につながる事業が具体化したのは1980年代である。1985年7月11日の運輸政策審議会答申第7号は、東神奈川からみなとみらい21地区を経て元町付近に至る区間を「みなとみらい21線」として、目標年次の2000年までに開業することが適当な区間と位置づけ、路線の正式名称はこの答申に由来する。1987年6月には、神奈川新聞が東急東横線との相互直通運転計画をスクープとして報じた。1989年3月29日に横浜高速鉄道株式会社が設立され、1990年4月19日には第一種鉄道事業免許を取得した。同日付で、競合する横浜市営地下鉄2号線の鉄道事業免許は廃止された。
建設は二期に分けて進められた。後のみなとみらい駅から元町に至る第一期工区は1991年11月に施工認可を受け、1992年11月24日に起工式が行われた。英語の資料では建設の開始を1993年としている。横浜からみなとみらいに至る第二期工区は1994年10月に施工認可を受け、1995年2月に起工した。正式な駅名は2002年12月16日に決定し、2003年7月9日には、2004年2月1日に相互直通運転を伴って開業することが発表されるとともに、シンボルマークが制定され、路線の呼称が略称「みなとみらい線」に統一された。
みなとみらい線は2004年2月1日に開業し、同日に東急東横線との相互直通運転を開始した。利用は急速に伸び、累計利用者数は2006年4月14日に1億人、2009年10月22日に3億人に達した。直通運転の範囲は2013年3月16日に拡大し、東京メトロ副都心線を介して東武東上線や西武有楽町線・池袋線と結ばれ、横浜をはるかに越えた一本の列車での移動が可能になった。同じころ、横浜 - 新高島間でトンネルの変状が確認され、2012年から地盤改良を含む補強工事が行われた。
開業から二十年を経て、路線は着実に近代化されてきた。可動式ホーム柵は2015年3月に横浜駅で稼働を開始し、2021年11月6日までに全駅で整備が完了した。2020年6月6日には、横浜市役所が近くに移転したことに伴い馬車道駅に「横浜市役所」の副名称が付与され、2023年3月18日にはワンマン運転が開始された。2024年12月4日からは全駅でクレジットカードのタッチ決済やQRコードを活用した乗車サービスの実証実験が始まり、2025年7月22日からは一部の夕夜間の東横線渋谷方面行き急行列車で有料座席指定サービス「Qシート」が提供されている。
年表
- 1965後のみなとみらい地区の再開発と市営地下鉄の建設構想が横浜市の「六大事業」の一つとして提唱される。ただしこの時点では現在のみなとみらい線に相当する路線はなかった。
- 19667月15日:都市交通審議会答申第9号で、本牧 - 関内 - 桜木町 - 横浜 - 新横浜 - 勝田の3号線が提案され、本牧 - 横浜間が現在のみなとみらい線に相当する。10月には市議会が市営地下鉄1〜4号線の建設を議決。
- 19673月7日:横浜市交通局が、みなとみらい線の前身となる横浜市営地下鉄2号線(北幸町〔横浜駅〕 - 山下町)の鉄道事業免許を取得。
- 19739月6日:2号線の計画経路が尾上町〔関内駅〕 - 山下町に変更される。本牧の港湾業界の交通渋滞への懸念から、運輸大臣の工事施工認可が保留される。
- 19857月11日:運輸政策審議会答申第7号が、東神奈川 - みなとみらい21地区 - 元町付近を「みなとみらい21線」として目標年次2000年までに開業が適当な区間と位置づける。正式名称はこの答申に由来する。
- 19876月11日:神奈川新聞が東急東横線との相互直通運転計画をスクープとして報じる。
- 19893月29日:横浜高速鉄道株式会社が設立される。
- 19904月19日:第一種鉄道事業免許を取得。同日付で競合する横浜市営地下鉄2号線の鉄道事業免許が廃止される。
- 199211月24日:1991年11月に施工認可された第一期工区(後のみなとみらい駅 - 元町)の起工式。英語資料は建設開始を1993年とする。
- 19952月:1994年10月に施工認可された第二期工区(横浜 - みなとみらい)が起工。
- 200212月16日:正式な駅名が決定し、横浜から順に新高島・みなとみらい・馬車道・日本大通り・元町・中華街となる。
- 20037月9日:2004年2月1日に相互直通運転を伴い開業すると発表。シンボルマークを制定し、呼称を略称「みなとみらい線」に統一する。
- 20042月1日:みなとみらい線が開業し、同日に東急東横線との相互直通運転を開始する。
- 200910月22日:2006年4月14日の1億人達成を経て、累計利用者数が3億人に達する。
- 20133月16日:東京メトロ副都心線を介した相互直通運転が始まり、東武東上線・西武有楽町線・西武池袋線と結ばれる。
- 202111月6日:可動式ホーム柵の整備が全駅で完了する(2015年3月に横浜駅で稼働開始)。
- 20233月18日:線内でワンマン運転を開始する。
出典
事実確認日:2026年6月14日