歴史
この路線は阪急の創業路線の一つである。阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道が、1910年に宝塚本線と併せて開業させたもので、開業以来一貫して宝塚本線の支線として運営されており、戦前には「箕面支線」と表記されることもあった。最初の区間である石橋 - 箕面間は1910年3月10日に開業し、同年4月12日には桜井駅が開業した。開業当初、分岐駅の石橋駅はデルタ線、終点の箕面駅はループ線として造られており、梅田・石橋・箕面・石橋・宝塚を経由する系統で直通運転される電車も設定されていたといわれている。
数少ない駅は早い時期に出そろった。桜井 - 箕面間にある牧落駅が1921年12月30日に開業し、現在の4駅となった。以後新たな駅は設けられておらず、池田から箕面市の中心部へと至る同じ経路が今日まで保たれている。
大阪都心への直通運転が、その後の運行史の多くを形づくった。1953年4月1日には平日朝に梅田 - 箕面間の準急が設定され、以後数十年にわたって宝塚本線との直通列車は繰り返し見直され、1997年・2000年・2003年のダイヤ改正では準急と通勤準急の種別が入れ替えられた。安全設備や施設の近代化も並行して進み、1968年5月1日には自動列車停止装置(ATS)が供用を開始し、1969年8月24日には架線電圧が600ボルトから直流1,500ボルトへと昇圧された。1978年3月10日には全線が軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道へと変更された。
計画された東への延伸は実現しなかった。1961年12月、阪急は桜井駅から西国街道沿いに東へ進み千里線の千里山駅へ至る新線の免許を取得したが、計画は中止され、1972年12月に免許を取り下げており、箕面線は開業時の長さのままとなった。
2010年代に入ると、大阪への直通は段階的に縮小された。2013年12月21日には4駅すべてに駅ナンバリングが導入された。2015年3月21日の改正で通勤準急が廃止されて準急に統合され、2018年7月7日には残っていた準急、梅田発着の直通列車、そして8両編成の線内折り返し列車がいずれも廃止された。2019年10月1日には分岐駅が石橋から石橋阪大前へと改称された。
大阪都心への直通列車は2022年12月17日のダイヤ改正まで運転され、これをもって全列車が支線内で完結する線内折り返しとなり、長く続いた大阪梅田への直通運転に幕が下りた。さらに最近では、阪急は2026年3月28日に、伊丹線・嵐山線での同様の転換と併せて箕面線でワンマン運転を開始しており、箕面線は石橋阪大前駅で宝塚本線に接続する、こぢんまりとした完結型の支線となっている。
年表
- 19103月10日:阪急の前身である箕面有馬電気軌道が、宝塚本線と併せて石橋 - 箕面間を創業路線の一つとして開業。
- 19104月12日:桜井駅が開業。
- 192112月30日:牧落駅が開業し、現在の4駅となる。
- 19534月1日:平日朝に梅田 - 箕面間の準急が設定される。
- 196112月:阪急が桜井駅から千里線千里山駅へ至る新線の免許を取得(1972年12月に取り下げ)。
- 19685月1日:自動列車停止装置(ATS)を設置し、供用を開始。
- 19698月24日:架線電圧を600Vから直流1,500Vに昇圧。
- 19783月10日:全線を軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更。
- 199711月16日:ダイヤ改正で準急を廃止し、通勤準急を設定。
- 201312月21日:全4駅に駅ナンバリングを導入。
- 20153月21日:ダイヤ改正で通勤準急を廃止し、準急に統合。
- 20187月7日:ダイヤ改正で準急、梅田発の直通列車、8両編成の線内折り返し列車をいずれも廃止。
- 201910月1日:石橋駅を石橋阪大前駅に改称。
- 202212月17日:ダイヤ改正で大阪梅田行きの直通列車を廃止し、全列車が線内折り返しとなって大阪への直通運転が終了。
- 20263月28日:伊丹線・嵐山線と併せて、箕面線でワンマン運転を開始。
出典
事実確認日:2026年6月14日