歴史
この鉄道は、国が建設した軽便線として始まった。真岡軽便線は1911年10月15日に着工され、最初の区間である下館 - 真岡間16.5キロメートルが1912年4月1日に開業した。その後路線は段階的に延伸され、1913年7月11日に真岡 - 七井間12.0キロメートルが、1920年12月15日には七井 - 茂木間13.5キロメートルが開業して全通し、当時の路線延長は42.0キロメートルと記録された。1922年9月2日には路線が真岡線と改称された。
動力と列車は、その後の数十年で移り変わっていった。下館 - 茂木間での気動車運行は1935年12月15日に始まり、1955年4月1日には多田羅駅と北真岡駅が新設されるとともにディーゼルカーの運行が開始された。優等列車もこの路線に乗り入れた。準急「つくばね」が1962年10月1日に上野・下館と真岡・茂木方面との間で運行を開始し、1966年3月5日に準急から急行へ格上げされ、1968年10月1日には電車化に伴い、非電化の真岡線への乗り入れが廃止された。
定期列車の蒸気運転は1970年10月1日の無煙化をもって終了した。一方で貨物は縮小されていき、益子 - 茂木間の貨物営業が1978年10月1日に廃止され、残る下館 - 益子間の貨物営業も1982年11月1日に廃止されて、全線で貨物営業が終了した。利用の少ない地方路線として、真岡線は転換対象の特定地方交通線に指定され、日本国有鉄道の路線としての廃止が1984年9月11日に承認された。
1987年4月1日の日本国有鉄道の分割民営化により、路線は東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継された。第三セクターへの移管はその後まもなく行われ、1988年4月11日にJR真岡線が廃止され、これに代わって真岡鐵道真岡線が開業し、営業キロは41.9キロメートルに改められた。新しい運営者のもとで路線にはいくつかの駅が新設され、1989年3月11日に北山駅が、1992年3月14日にひぐち駅・笹原田駅・天矢場駅が開業し、1993年12月には西田井駅と市塙駅の交換設備が復活した。
真岡鐵道を象徴する目玉は1994年3月27日に登場し、蒸気機関車牽引の「SLもおか」が運行を開始した。機関車を扱う転車台は1996年3月22日に真岡駅と茂木駅に完成した。列車には国鉄が製造したタンク機関車が用いられており、C12形66号機が稼働し、初期にはC11形325号機が使われたが、後者は2020年7月30日に東武鉄道へ譲渡された。
路線は2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震により全線で運休した。運行は2011年3月23日に真岡 - 茂木間で、2011年4月1日に全線で再開された。2011年10月には、路線の五行川橋梁と小貝川橋梁が土木遺産に認定された。「SLもおか」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため2020年3月7日に運休となり、2020年7月18日に運行を再開した。
年表
- 191110月15日:国による真岡軽便線が着工される。
- 19124月1日:最初の区間である下館 - 真岡間(16.5km)が開業。
- 19137月11日:真岡 - 七井間(12.0km)が延伸開業。
- 192012月15日:七井 - 茂木間(13.5km)が延伸開業し全通(42.0km)。
- 19229月2日:真岡線に改称。
- 193512月15日:下館 - 茂木間で気動車運行開始。
- 19554月1日:多田羅駅・北真岡駅を新設。ディーゼルカー運行開始。
- 196210月1日:上野 - 下館 - 真岡・茂木間で準急「つくばね」運行開始。
- 196810月1日:急行「つくばね」の電車化に伴い、真岡線への乗り入れが廃止。
- 197010月1日:無煙化により定期列車の蒸気運転が終了。
- 198211月1日:下館 - 益子間の貨物営業が廃止され全線で貨物営業終了(益子 - 茂木間は1978年10月1日廃止)。
- 19849月11日:廃止が承認される(特定地方交通線に指定)。
- 19874月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継。
- 19884月11日:JR真岡線が廃止され、真岡鐵道真岡線が開業(41.9km)。
- 19943月27日:「SLもおか」運行開始。
- 19963月22日:真岡駅・茂木駅に転車台が完成。
- 20113月11日:東北地方太平洋沖地震により全線運休。3月23日に真岡 - 茂木間、4月1日に全線で運行再開。
- 20207月30日:C11形325号機を東武鉄道へ譲渡。「SLもおか」は3月7日に新型コロナで運休後、7月18日に運行再開していた。
出典
事実確認日:2026年6月14日