歴史
南北線は両端で隣接する鉄道と相互直通運転を行っている。南側では東急目黒線を経て日吉方面へ、さらに東急新横浜線・相模鉄道へと直通する。北側では浦和美園方面の埼玉高速鉄道線へと乗り入れており、同線は実質的に南北線を別会社が延伸した路線として機能している。白金高輪 - 目黒間では、線路と駅を都営三田線と共用しており、これは2つの事業者が施設を共用する東京の地下鉄では唯一の形態である。
この路線の起源は1960年代初頭にさかのぼる。1962年6月の都市交通審議会答申第6号で、第7号線は目黒方面から飯倉片町、永田町、市ケ谷、駒込、王子の各方面を経て赤羽方面に至る路線として示され、同年8月29日に都市計画第7号線として正式に決定した。帝都高速度交通営団(東京メトロの前身)は同年10月に建設免許を申請したが、その後、北区に予定していた車両基地への反対運動などから計画は長く停滞した。目黒 - 岩淵町間の全線の免許が交付されたのは、最初の申請から22年を経た1984年4月20日のことであった。
最初の区間である駒込 - 岩淵町間の建設は1986年2月1日に着手された。路線の最初の開業区間である駒込 - 赤羽岩淵間(6.3キロメートル)は1991年11月29日に開業し、9000系の4両編成で運転された。「南北線」という名称は社内公募によって選ばれてその年のうちに発表されたもので、東京を南北に貫く路線という地理的な意味から、既設の東西線に対応する路線名としてふさわしいとされた。
その後、路線は段階的に南へ延伸されたが、溜池山王 - 飯田橋間の江戸時代の遺跡の発掘や白金台付近の住民の反対運動により、建設はたびたび遅れた。1996年2月に6両編成での運転を開始し、同年3月26日に四ツ谷 - 駒込間(7.1キロメートル)が延伸開業した。溜池山王 - 四ツ谷間(2.2キロメートル)は1997年9月30日に開業した。
最後の区間である目黒 - 溜池山王間(5.7キロメートル)は2000年9月26日に開業して全線が開通し、同時に東急目黒線との武蔵小杉方面への相互直通運転が始まった。新たに開業した埼玉高速鉄道線との相互直通運転は2001年3月28日に始まり、列車は浦和美園方面へと北へ延び、後には2002年のFIFAワールドカップに際して埼玉スタジアムへの輸送も担った。2004年4月1日、営団の民営化に伴い南北線は新たに発足した東京メトロに承継され、2008年6月には東急目黒線自体の延伸に合わせて南側の直通運転が日吉まで延長された。
近年は輸送力の増強と路線網の拡大が進んでいる。2022年4月1日には、多くの駅でのホーム延伸を経て8両編成の運転が始まった。2023年3月18日には大規模な運行体系の見直しが行われ、東急新横浜線を経由して相模鉄道へ乗り入れる新たな直通運転が始まり、南行の多くの列車が新横浜・海老名まで運転されるようになった。また、白金高輪 - 品川間の2.5キロメートルの支線も認可されており、2024年11月に工事に着手した。これは品川で計画中のリニア中央新幹線との接続を改善することを目的としている。
年表
- 19626月8日:都市交通審議会答申第6号で第7号線が答申され、8月29日に都市計画第7号線として正式決定。10月16日、営団が目黒 - 赤羽町間(約22.5km)の地方鉄道敷設免許を申請。
- 19646月4日:東京都も第7号線(目黒 - 赤羽間、約21.0km)の免許を申請し競願状態となる。東京都の申請は1972年10月23日に取り下げられた。
- 19844月20日:目黒 - 岩淵町間の地方鉄道免許が交付される。最初の申請から22年を経ており、遅延の主因は北区に予定された車両基地への反対運動であった。
- 19862月1日:最初の区間である駒込 - 岩淵町間の建設工事に着手(1月21日認可)。
- 199111月29日:最初の区間、駒込 - 赤羽岩淵間(6.3km)が開業し、9000系4両編成で運転。社内公募で選ばれた「南北線」の名称は6月27日に発表されていた。
- 19962月3日:6両編成の運転を開始。3月26日:四ツ谷 - 駒込間(7.1km)が延伸開業。
- 19979月30日:溜池山王 - 四ツ谷間(2.2km)が開業。
- 20009月26日:最後の区間、目黒 - 溜池山王間(5.7km)が開業して全線開通。同日、東急目黒線との武蔵小杉方面への相互直通運転を開始。
- 20013月28日:新規開業した埼玉高速鉄道線との相互直通運転を開始し、浦和美園方面へ北へ延伸。後に2002年FIFAワールドカップで埼玉スタジアムへの輸送を担った。
- 20044月1日:帝都高速度交通営団の民営化により、南北線は新たに発足した東京地下鉄(東京メトロ)に承継される。
- 20086月22日:東急目黒線の武蔵小杉 - 日吉間延伸開業に伴い、南側の相互直通運転を日吉まで延長。
- 20224月1日:多くの駅でのホーム延伸を経て、8両編成の運転を開始。
- 20233月18日:大規模な運行体系の見直しにより、東急新横浜線を経由して相模鉄道へ乗り入れる直通運転を開始。南行の多くの列車が新横浜・海老名まで運転される。
- 202411月5日:認可された白金高輪 - 品川間約2.5kmの支線の工事に着手。品川で計画中のリニア中央新幹線との接続改善を目的とする。
出典
事実確認日:2026年6月14日