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大月線

Ōtsuki Line

大月線(おおつきせん)は、山梨県内を走る営業キロ23.6キロメートルの鉄道路線で、JR中央本線と接続する大月駅を起点に、都留市を経て富士山の麓にある富士山駅(旧・富士吉田駅)まで南下する。富士山麓電気鉄道(富士急行)が運営し、富士山駅から河口湖へと続く営業キロ3.0キロメートルの河口湖線とあわせて、総称として富士急行線と呼ばれている。全線単線で、軌間は1,067ミリメートル(狭軌)、直流1,500ボルトで電化されており、中央線の沿線から火山性の高原へと着実に上っていく、富士山観光地への主要な鉄道アクセス路線である。

都留市5 km
大月線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

都留谷の鉄道輸送は、この電気鉄道ではなく馬車鉄道から始まった。都留馬車鉄道が1900年9月21日に下吉田 - 籠坂峠間を開業し、競合する富士馬車鉄道が1903年1月17日に大月 - 谷村本社間を開業した。これらの初期の馬車鉄道はやがて吸収・改築され、1921年10月にはその後身である富士電気軌道が大月 - 小沼間を改軌・電化して、後に続く近代的な電気鉄道への一歩を踏み出した。

現在の鉄道会社である富士山麓電気鉄道は、1926年9月28日に設立された。1929年6月19日には、大月 - 富士吉田間の全長23.6キロメートルにわたる電気鉄道を開業した。軌間1,067ミリメートル、直流1,500ボルトで電化されたこの路線が、今日の大月線である。この路線によって、富士北麓の集落は大月で全国の鉄道網へと結ばれる速達の足を得て、それまで谷を支えてきた遅い馬車鉄道に取って代わった。

第二次世界大戦後、路線は河口湖へと残りのわずかな区間を延伸した。1950年8月24日、会社は富士吉田 - 河口湖間の延伸区間を開業し、大月から湖畔までの直通経路を完成させた。この最後の3.0キロメートルの区間は河口湖線として独立した路線として運営され、もとの大月 - 富士吉田間は大月線のままとなっている。名目上は二つの路線であるが、大月線と河口湖線は一貫して一体の路線として運行されてきた。

1960年5月30日、運営会社は社名を富士山麓電気鉄道から富士急行(富士急)へと変更した。富士急の名のもとで、鉄道は富士山・富士五湖や富士急ハイランド遊園地を含むより広い観光事業の玄関口として発展していった。2011年7月1日には、長らく富士吉田駅と呼ばれてきた路線南端の終点が富士山駅へと改称され、国際的な観光の的となった富士山への鉄道玄関口としての役割を打ち出した。

2010年代には、路線はJRの鉄道網とより緊密に結ばれた。2019年3月16日からは、新たな特急「富士回遊」が東京の新宿と河口湖の間を直通で運行するようになり、JR東日本のE353系がJR中央線を走った後に大月線へと乗り入れている。大月では富士回遊の編成が中央線の特急「あずさ」「かいじ」と連結・解結される。このJR特急の直通運転により、富士北麓は東京都心との間を乗り換えなしで結ぶ一本の足を得た。

最も新しい変化は会社の再編であった。2022年4月1日、富士急グループは鉄道事業を分社化し、路線の運営は富士急行から、かつての社名を引き継いだ子会社の富士山麓電気鉄道へと移管された。これにより大月線と河口湖線は現在、富士山麓電気鉄道によって運営されており、富士急グループはこれに関連するバス・レジャー・観光事業を引き続き手がけている。

年表

  • 19009月21日:都留馬車鉄道が下吉田 - 籠坂峠間を開業し、都留谷で初の鉄道輸送が始まる。
  • 19031月17日:競合する富士馬車鉄道が大月 - 谷村本社間を開業。
  • 192110月:後身の富士電気軌道が大月 - 小沼間を改軌・電化。
  • 19269月28日:富士山麓電気鉄道株式会社が設立される。
  • 19296月19日:大月 - 富士吉田間(23.6 km、軌間1,067 mm、直流1,500 V)の電気鉄道が開業。これが現在の大月線である。
  • 19508月24日:富士吉田 - 河口湖間の延伸区間が開業し、河口湖までの直通経路が完成。この区間は河口湖線として運営される。
  • 19605月30日:運営会社が富士山麓電気鉄道から富士急行に社名変更。
  • 20117月1日:南端の終点である富士吉田駅を富士山駅に改称。富士山への鉄道玄関口であることを打ち出す。
  • 20193月16日:特急「富士回遊」の運行を開始。JR東日本のE353系が新宿から大月線へ直通し、大月で中央線の「あずさ」「かいじ」と連結・解結する。
  • 20224月1日:富士急行の鉄道事業分割に伴い、運営を子会社の富士山麓電気鉄道に移管。かつての社名を引き継ぐ。

出典

事実確認日:2026年6月14日