JR線·約3分で読めます

6号線(堺筋線)

Sakaisuji Line

堺筋線(6号線)は、大阪市の中心部を運営する大阪市高速電気軌道(Osaka Metro、旧・大阪市交通局)の地下鉄路線である。大阪都心の主要な南北の大通りである堺筋に沿って、北の天神橋筋六丁目駅から南の天下茶屋駅までおよそ8.5キロメートルを走り、軌間1,435ミリメートルの標準軌で、架空電車線方式の直流1,500ボルトで電化されている。正式名称は高速電気軌道第6号線で、国土交通省の文書では6号線(堺筋線)と記される。ラインカラーは茶色(ビビッドブラウン)である。この路線は、大阪の地下鉄の中でも独特で、別の軌間を用いるのではなく、阪急電鉄と相互に列車を乗り入れられるよう、あえて阪急の標準軌と架空線方式の電源に合わせて建設された。

大阪北区此花区淀川区平野区港区東住吉区2 km
6号線(堺筋線)の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は、1958年の都市交通審議会答申第3号で、天神橋筋六丁目から堺筋本町・動物園前を経て天満に至る地下路線として初めて構想され、しかも例外的に、大阪府ではなく阪急電鉄が運営することとされていた。1963年の同審議会答申第7号は計画を改め、南側の終点を天満ではなく天下茶屋とするよう勧告した。後には、なかもずや杉本町への延伸という実現しなかった構想もあり、一時は標準軌の阪急と狭軌の南海を堺筋線上で三線軌条によって結ぶことも考えられたが、両社の電化方式が異なるためにその案は断念された。

堺筋線は1969年12月6日、天神橋筋六丁目駅 - 動物園前駅間の7.0キロメートルが開業し、開業初日から阪急千里線・京都本線との相互直通運転を行った。この新たな接続に伴い、それまで地上にあった阪急千里線の南側の終点・天神橋駅は廃止された。路線は自動列車制御装置(ATC)と列車集中制御装置(CTC)を備えて開業し、当初は交通局の60系と阪急の3300系による5両編成で運転された。1975年5月8日からはラインカラーが導入された。

1970年代後半から1980年代にかけて、路線の運転は段階的に強化された。1979年3月4日に6両編成での運転が始まり、その翌日には阪急京都本線の動物園前駅 - 河原町駅(現・京都河原町駅)間で平日の朝夕に「堺筋急行」の運転が始まった。これは堺筋線初の8両編成運用であり、阪急5300系の乗り入れの始まりでもあった。1989年12月16日には阪急の7300系・8300系の乗り入れが始まり、交通局自身の66系も1990年8月1日に営業運転を開始した。車内放送は、阪急車を含めて1992年8月1日に自動化された。

路線は1993年3月4日、動物園前駅 - 天下茶屋駅間の1.5キロメートルの延伸が開業して全通した。これは同日に廃止された南海天王寺支線を地下鉄で置き換えるものであった。急行系の列車で始まり1993年2月21日から他の列車にも広げられた8両編成化は、1993年10月7日に全線で完了し、同年12月31日には大晦日の終夜運転が始まった。その後、運転種別は何度か改められ、夕方の堺筋急行は2001年3月24日から「堺筋快速急行」となり、60系は2003年に運用を終了し、2007年3月17日からは急行・快速急行に代わって「堺筋準急」が運転されるようになった。

2010年代には、さらに運転上の変更があった。2011年3月26日には運転指令機能が輸送指令所に移され、自動接近放送が中央線と同じ様式に更新されるとともに、英語放送も同時に追加された。2011年5月14日からは土曜・休日にも天下茶屋駅 - 河原町駅間の直通列車が運転されるようになった。2013年12月21日のダイヤ改正では、朝ラッシュ時の運転間隔が一律3分に均一化されてラッシュ時間帯が拡大され、終電が繰り下げられた。阪急の1300系は2014年7月9日から乗り入れを始めた。

2018年4月1日、大阪市営地下鉄の民営化により、路線は新たな大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)のものとなった。可動式ホーム柵が順次設置され、2020年2月29日に堺筋本町駅で運用が始まり、2023年3月5日には最後の駅である天神橋筋六丁目駅に及んで、これにより全駅で整備が完了した。直近では、阪急9300系の乗り入れが2025年11月14日に始まっている。

年表

  • 1958都市交通審議会答申第3号で、天神橋筋六丁目から天満に至る地下路線として初めて構想され、阪急電鉄が運営することとされる。
  • 1963都市交通審議会答申第7号が、南側の終点を天満ではなく天下茶屋とするよう勧告する。
  • 196912月6日:天神橋筋六丁目駅 - 動物園前駅間(7.0km)が開業し、初日から阪急千里線・京都本線と相互直通運転を開始。ATC・CTCを採用し、60系・阪急3300系の5両編成で運転。
  • 19755月8日:ラインカラー(ビビッドブラウン)の導入が始まる。
  • 19793月4日:6両編成での運転を開始。翌5日には阪急京都本線河原町駅まで平日朝夕に堺筋急行(堺筋線初の8両編成運用)を運転開始し、阪急5300系の乗り入れも始まる。
  • 198912月16日:阪急7300系・8300系の乗り入れと、5300系の普通列車としての乗り入れが始まる。
  • 19908月1日:66系電車の運用を開始。
  • 19933月4日:動物園前駅 - 天下茶屋駅間(1.5km)が開業して全通。同日廃止の南海天王寺支線を地下鉄で置き換えるもの。10月7日に8両編成化が完了。
  • 20013月24日:夕方の堺筋急行を堺筋快速急行に変更。
  • 20073月17日:堺筋急行・堺筋快速急行に代わり堺筋準急の運転を開始。
  • 20113月26日:運転指令機能を輸送指令所に移転し、自動接近放送を更新(英語放送を追加)。5月14日からは土休日にも天下茶屋 - 河原町間の直通列車を運転開始。
  • 20184月1日:大阪市営地下鉄の民営化により、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の路線となる。
  • 20233月5日:天神橋筋六丁目駅で可動式ホーム柵の運用が始まり、堺筋線全駅での整備が完了(2020年2月29日の堺筋本町駅から開始)。
  • 202511月14日:阪急9300系電車の乗り入れが始まる。

出典