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清輝橋線

Seikibashi Line

清輝橋線(せいきばしせん)は、岡山県の県庁所在地である岡山市北区において岡山電気軌道(岡電)が運営する全長1.6キロメートルの路面電車路線である。同社が有する2つの路面電車路線の一つで、東山本線の柳川停留場から分岐し、国道53号・国道30号が通る柳川筋を南へ下って終点の清輝橋停留場に至り、起終点を含めて7つの停留場を結ぶ。軌間は1,067ミリメートルの狭軌で、全線が複線の併用軌道として敷設され、直流600ボルトの架空電車線方式で電化されている。

岡山中区2 km
清輝橋線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

清輝橋線の電車はすべて東山本線へ直通して岡山駅前を発着するため、この路線は独立した一本の線というより、実質的にネットワークの都心側の延長として機能している。運転はおおむね10分間隔で、渋滞がなければ岡山駅前から清輝橋までの所要時間は約12分である。柳川以北で両線が線路を共用する関係から、停留場番号は岡山駅前をS01とし、清輝橋線本来の区間はS03からS09までの番号を付している。

この路線は1928年(昭和3年)3月18日に柳川線として開業した。同年に岡山で開かれた大日本勧業博覧会の第三会場への輸送のために建設されたもので、当初の区間は柳川 - 大雲寺町間であった。その後、停留場は増設と改称を繰り返し、1931年には東田町停留場が開業して1937年に郵便局前停留場(「郵便局の前」の意)と改称され、また蓮昌寺前停留場は1942年に市役所前停留場(「市役所の前」の意)と改称された。

決定的な変化は1946年(昭和21年)9月6日に訪れた。大雲寺前 - 清輝橋間の新区間が開業する一方で、それまでの新西大寺町筋 - 大雲寺町間の区間が廃止され、路線の南端が現在の経路へと移された。この延伸に合わせて路線は清輝橋線と改称され、その名を今日まで用いている。停留場の改称はその後も続き、市役所前は1954年に中鉄バス前、さらに1985年に田町へと改められ、利用の少なかった磨屋町筋停留場は1967年に廃止された。

岡山電気軌道は清輝橋から先、豊成までの路線の特許も保有していたが、延伸は実現されないまま、その特許は1960年に失効した。こうして路線は1.6キロメートルの形に落ち着き、岡山の密集した商業中心部を縫って、市の主要な商店街・百貨店・銀行や中央郵便局のかたわらを通り、南の終点では岡山大学鹿田キャンパスと岡山大学病院に達している。

この沿線では、柳川筋の地下に共同溝を建設する工事が2期に分けて行われ、これに伴う大規模な改築が実施された。工事の期間中、軌道は道路の路肩に一時的に移設され、日本では珍しいサイドリザベーション方式が採られたほか、同時に軌道中心間の拡幅工事も行われた。その結果、全線がセンターポール(柳川 - 大雲寺前間は中央分離帯に設置)によって架線を支持する形となり、清輝橋を除くすべての停留場が島式ホームとなっている。

バリアフリー化は新型車両の導入と歩調を合わせて進められた。2002年に超低床車両の9200形「MOMO」が導入された際、清輝橋を除くすべての停留場でバリアフリー化が行われてスロープが設置され、ホームが延長されるとともに、郵便局前停留場には屋根も設けられた。2007年8月3日には大雲寺前 - 清輝橋間に東中央町停留場が開業し、当初からバリアフリー対応で施工された。清輝橋停留場自体も2007年8月に全面的に改築されてバリアフリー化され、同年11月には南側に横断歩道が新設された。2012年7月20日のダイヤ改正では、基本の運転間隔が9分から10分へと変更された。

年表

  • 19283月18日:大日本勧業博覧会第三会場への輸送のため、柳川線として柳川 - 大雲寺町間が開業。
  • 19319月1日:磨屋町筋 - 蓮昌寺前間に東田町停留場が開業。
  • 19377月6日:東田町停留場を郵便局前停留場に改称。
  • 19426月23日:蓮昌寺前停留場を市役所前停留場に改称。
  • 19469月6日:大雲寺前 - 清輝橋間が開業し、新西大寺町筋 - 大雲寺町間が廃止。清輝橋線に改称。
  • 19548月11日:市役所前停留場を中鉄バス前停留場に改称。
  • 1960清輝橋から豊成までの延伸の特許が、実現されないまま失効する。
  • 1967磨屋町筋停留場を廃止(月日不明)。
  • 19857月1日:中鉄バス前停留場を田町停留場に改称。
  • 20078月3日:大雲寺前 - 清輝橋間に東中央町停留場が開業(当初からバリアフリー対応)。同月、清輝橋停留場もバリアフリー化のため全面改築され、11月に南側へ横断歩道が新設された。
  • 20127月20日:ダイヤ改正により、基本の運転間隔を9分間隔から10分間隔に変更。

出典