JR線·約3分で読めます

東西線

Sendai Subway Tōzai Line

東西線(とうざいせん)は、宮城県仙台市の仙台市交通局が運営する仙台市地下鉄2路線のうちの一つで、市の南西にある八木山動物公園駅から南東の荒井駅までを結ぶ。営業キロは約13.9キロメートルで、市の都心部を経由してほぼ東西に市を貫き、先行する南北線とは仙台駅で交差し、同駅でJR東日本各線とも乗り換えができる。2015年(平成27年)12月6日に開業した標準軌(1,435ミリメートル)の路線で、直流1,500ボルト・架空電車線方式で電化されており、通常の主電動機ではなく車上一次式の鉄輪式リニアモーターで駆動する。これにより、いわゆる「ミニ地下鉄」の小断面トンネルと急曲線が可能となっている。

仙台若林区2 km
東西線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

仙台市初の地下鉄である南北線は1987年に開業しており、これを補完する第二の東西方向の路線の計画がこれに続いた。東西線は仙塩広域都市計画における都市高速鉄道第4号、正式には仙台市高速鉄道東西線として構想された。2000年(平成12年)3月23日、仙台市長が採用する経路とリニアモーター車両を導入する方針を発表し、事業の基本的な形が定まった。事業を推進するため、2003年4月1日には東西線建設本部が設置された。

免許・認可の手続きは相次いで進められた。交通局は2003年6月に国の運輸当局へ第一種鉄道事業の免許を申請し、同年9月18日にこれを取得、2005年8月には工事施行の認可を得た。本体の土木工事は2006年11月1日に始まり、2007年2月5日には六丁の目駅の用地で起工式・安全祈願祭が行われた。コンパクトなリニアモーター地下鉄として設計されたため、トンネルの断面積は南北線の約3分の2にとどまり、曲線半径105メートルの急曲線が5か所、勾配は最急57パーミルに達するなど、一般的な地下鉄の限界を大きく超える諸元となっている。

掘削は都心西方の丘陵を貫いて進み、2009年10月26日には青葉山トンネルの貫通式が行われた。その後、事業は2011年3月11日の東日本大震災に見舞われ、物的被害を受けて全区間で工事が中断された。工事は2011年6月20日から段階的に再開され、9月1日には全区間で再開されて、工程はおおむね回復した。

構造物が完成すると、路線は艤装と試験の段階に移った。軌道の敷設は2012年2月に始まり、駅と車両のデザインも2012年を通じて公開され、最初の2000系電車は2014年9月29日に荒井車両基地へ搬入された。全線にわたる試運転は2015年3月3日に初めて実施され、2015年11月の東北運輸局による検査を経て、路線は営業運転に向けて認められた。

東西線は2015年12月6日に旅客営業を開始し、荒井駅では一番列車の出発式が行われ、仙台市は28年ぶりに二つ目の地下鉄路線を得た。建設本部はその任務を終えて2016年3月31日に廃止された。2017年には、13の駅に作り込まれたバリアフリー・ユニバーサルデザインが評価され、内閣総理大臣表彰を受けた。

開業以降、東西線は南北線を補完する東西方向の都心横断軸としての役割を担い、仙台駅は両線とJR網とを結ぶ要の乗換駅となっている。2023年7月1日のダイヤ改正では、日中の運転間隔がおおむね7〜8分から8〜10分へと拡大され、大半の中間駅で停車時間が延長されて、コンパクトなリニアモーター方式を仙台の都市鉄道の中核に据えたまま、輸送実態に合わせた調整が行われた。

年表

  • 20003月23日:仙台市長が東西線の採用経路とリニアモーター車両の導入方針を発表する。
  • 20034月1日:東西線建設本部が設置される。9月18日には第一種鉄道事業免許が交付される。
  • 20058月10日:国土交通大臣により工事施行の認可が下りる。
  • 200611月1日:本体の土木工事が始まる。
  • 20072月5日:六丁の目駅の用地で起工式・安全祈願祭が行われる。
  • 200910月26日:青葉山トンネルの貫通式が行われる。
  • 20113月11日:東日本大震災により被害を受け、全区間で工事が中断。6月20日から段階的に再開され、9月1日に全区間で再開する。
  • 20122月:軌道の敷設工事が始まる。駅と車両のデザインも同年中に公開される。
  • 20149月29日:最初の2000系電車が荒井車両基地へ搬入される。
  • 20153月3日:試運転で初めて全線を走行。11月10日:東北運輸局の最終検査に合格。12月6日:旅客営業を開始し、荒井駅で一番列車の出発式が行われる。
  • 20163月31日:東西線建設本部がその任務を終えて廃止される。
  • 201712月21日:バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進により内閣総理大臣表彰を受ける。
  • 20193月16日:駅の案内表示に列車の発車時刻が追加される。
  • 20237月1日:ダイヤ改正により、日中の運転間隔がおおむね7〜8分から8〜10分に拡大され、大半の中間駅で停車時間が延長される。

出典