歴史
この路線は、熊本市営軌道の初期にさかのぼる。1924年(大正13年)8月1日に、水道町と水前寺(現在の水前寺公園)の間が開業し、新屋敷町・大江車庫前・味噌天神前・水前寺駅通・水前寺(現・水前寺公園)の各停留場が開業した。水道町―味噌天神前間の道路は、路面電車を敷設するために整備されたものである。
路線が開業して間もない1930年代半ばには、いくつかの調整が行われた。1935年(昭和10年)2月に、大江車庫前停留場が電気局前停留場に、水前寺駅前停留場が水前寺駅通停留場に改称された。翌月の3月26日には、沿線に九品寺停留場が開業した。
太平洋戦争期には路線の姿が変わった。1943年(昭和18年)12月28日に、新屋敷町・九品寺・国府の各停留場が廃止された(国府停留場は後に再開業)。1944年(昭和19年)6月1日には、運営主体である局の改称を反映して、電気局前停留場が交通局前停留場に改称された。1945年(昭和20年)5月6日には、健軍線の開業にともない、水前寺停留場が移設された。
戦後の数十年には、停留場の改称が相次いだ。1950年以前には、旧・新屋敷町停留場の跡に郵政局前停留場が開業していた。1959年(昭和34年)10月1日にその郵政局前停留場が電報局前停留場に改称され、2002年(平成14年)4月1日にはさらに九品寺交差点停留場に改称された。
最も新しい変更は、国鉄・JR網との接続を反映したものである。2011年(平成23年)3月1日に、水前寺駅通停留場が新水前寺駅前停留場に改称された。ここで路線は、立体交差を介してJR九州・豊肥本線の新水前寺駅のそばを通る。現在、水前寺線は熊本市電の東側の一区間をなしており、水道町と水前寺公園の間を複線で結び、健軍町まで直通するA系統・B系統によって運行されている。日本では数少なくなった公営の路面電車のひとつとして、この路線は今も熊本中心部と網の東側の腕とを結び続けている。
年表
- 19248月1日:水道町~水前寺(現・水前寺公園)間が開業。新屋敷町・大江車庫前・味噌天神前・水前寺駅通・水前寺(現・水前寺公園)の各停留場が開業。
- 19352月:大江車庫前停留場を電気局前停留場に、水前寺駅前停留場を水前寺駅通停留場に改称。
- 19353月26日:九品寺停留場が開業。
- 194312月28日:新屋敷町・九品寺・国府の各停留場が廃止(国府停留場は後に再開業)。
- 19446月1日:電気局前停留場を交通局前停留場に改称。
- 19455月6日:健軍線開業にともない水前寺停留場を移設。
- 19501950年以前:新屋敷町停留場跡に郵政局前停留場が開業。
- 195910月1日:郵政局前停留場が電報局前停留場に改称。
- 20024月1日:電報局前停留場が九品寺交差点停留場に改称。
- 20113月1日:水前寺駅通停留場を新水前寺駅前停留場に改称。
出典
事実確認日:2026年6月14日