JR線·約2分で読めます

水前寺線

Suizenji Line

水前寺線(すいぜんじせん)は、九州・熊本県の県庁所在地である熊本市で熊本市交通局が運営する路面電車「熊本市電」の、営業キロ約2.4キロメートルの軌道路線である。全線が熊本市中央区にあり、系統の中心となる幹線に接する水道町停留場から、健軍線と接続する水前寺公園停留場までを東へ結んでいる。軌間は1,435ミリメートルの標準軌で、全線が複線として敷かれ、直流600ボルト・架空電車線方式で電化されている。起終点を含めて7つの停留場を有し、市営系統の他の路線と同じく軌道法に基づいて運行されている。

熊本東区嘉島町2 km
水前寺線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は、熊本市営軌道の初期にさかのぼる。1924年(大正13年)8月1日に、水道町と水前寺(現在の水前寺公園)の間が開業し、新屋敷町・大江車庫前・味噌天神前・水前寺駅通・水前寺(現・水前寺公園)の各停留場が開業した。水道町―味噌天神前間の道路は、路面電車を敷設するために整備されたものである。

路線が開業して間もない1930年代半ばには、いくつかの調整が行われた。1935年(昭和10年)2月に、大江車庫前停留場が電気局前停留場に、水前寺駅前停留場が水前寺駅通停留場に改称された。翌月の3月26日には、沿線に九品寺停留場が開業した。

太平洋戦争期には路線の姿が変わった。1943年(昭和18年)12月28日に、新屋敷町・九品寺・国府の各停留場が廃止された(国府停留場は後に再開業)。1944年(昭和19年)6月1日には、運営主体である局の改称を反映して、電気局前停留場が交通局前停留場に改称された。1945年(昭和20年)5月6日には、健軍線の開業にともない、水前寺停留場が移設された。

戦後の数十年には、停留場の改称が相次いだ。1950年以前には、旧・新屋敷町停留場の跡に郵政局前停留場が開業していた。1959年(昭和34年)10月1日にその郵政局前停留場が電報局前停留場に改称され、2002年(平成14年)4月1日にはさらに九品寺交差点停留場に改称された。

最も新しい変更は、国鉄・JR網との接続を反映したものである。2011年(平成23年)3月1日に、水前寺駅通停留場が新水前寺駅前停留場に改称された。ここで路線は、立体交差を介してJR九州・豊肥本線の新水前寺駅のそばを通る。現在、水前寺線は熊本市電の東側の一区間をなしており、水道町と水前寺公園の間を複線で結び、健軍町まで直通するA系統・B系統によって運行されている。日本では数少なくなった公営の路面電車のひとつとして、この路線は今も熊本中心部と網の東側の腕とを結び続けている。

年表

  • 19248月1日:水道町~水前寺(現・水前寺公園)間が開業。新屋敷町・大江車庫前・味噌天神前・水前寺駅通・水前寺(現・水前寺公園)の各停留場が開業。
  • 19352月:大江車庫前停留場を電気局前停留場に、水前寺駅前停留場を水前寺駅通停留場に改称。
  • 19353月26日:九品寺停留場が開業。
  • 194312月28日:新屋敷町・九品寺・国府の各停留場が廃止(国府停留場は後に再開業)。
  • 19446月1日:電気局前停留場を交通局前停留場に改称。
  • 19455月6日:健軍線開業にともない水前寺停留場を移設。
  • 19501950年以前:新屋敷町停留場跡に郵政局前停留場が開業。
  • 195910月1日:郵政局前停留場が電報局前停留場に改称。
  • 20024月1日:電報局前停留場が九品寺交差点停留場に改称。
  • 20113月1日:水前寺駅通停留場を新水前寺駅前停留場に改称。

出典

事実確認日:2026年6月14日