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10号線新宿線

Toei Shinjuku Line

都営新宿線(とえいしんじゅくせん)は、東京都交通局(都営地下鉄)が運営する営業キロ23.5キロメートル・21駅の都市鉄道路線である。東京を東西に横断し、西の新宿駅から、東は千葉県市川市の本八幡駅までを結ぶ。路線図や案内表示では木の葉色(リーフグリーン)で示され、路線記号は「S」である。新宿駅では多くの列車が京王新線へ直通して笹塚まで運転され、一部は京王線・京王相模原線を経由して神奈川県相模原市の橋本まで足を延ばす。東京都外を走る唯一の都営線であり、千葉県へ乗り入れる二つの東京の地下鉄路線のうちの一つでもある(もう一方は東京メトロ東西線)。

東京江東区新宿区墨田区荒川区文京区5 km
10号線新宿線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線を最も特徴づけるのは軌間である。1,435ミリメートルの標準軌か1,067ミリメートルの狭軌で建設された他のすべての東京の地下鉄と異なり、新宿線はいわゆる「東京ゲージ」と呼ばれる1,372ミリメートルで建設されており、日本でこの軌間を採用する唯一の地下鉄である。これは京王の路線網への直通運転計画によって決まったものである。当初、東京都と当時の運輸省は、都営浅草線と車両を共通化できるよう1,435ミリメートルでの建設を望み、乗り入れ先の京王帝都電鉄(現・京王電鉄)に京王線の改軌を打診したが、京王は改軌工事の規模が大きいことや工事中の輸送力への不安を理由に拒否したため、京王に合わせる形で1,372ミリメートルで建設された。京王の1,372ミリメートルという軌間は、1882年にこの軌間を採用した東京馬車鉄道に由来し、初期の京王が乗り入れを構想していた東京市電へと引き継がれたものである。

この路線は、まず計画上の路線として始まった。1968年4月、都市交通審議会は第10号線を芦花公園方面から新宿を経て住吉町方面に至る路線として答申し、同年12月には新宿 - 住吉町間が第10号線として都市計画決定された。1969年5月には、計画区間に京王線の調布 - 新宿間が組み込まれ、車庫が置かれる東大島方面へと東側に延長された。1971年5月1日、森下・住吉付近で最初の建設工事が始まった。開業直前の1978年7月1日には、それまでの仮称「10号線」から都営新宿線へと改称され、同時に旧1号線・6号線がそれぞれ都営浅草線・都営三田線となった。

新宿線は10年以上にわたり段階的に開業した。最初の区間である岩本町 - 東大島間(6.8キロメートル)は1978年12月21日に開業した。1980年3月16日には新宿 - 岩本町間(7.3キロメートル)が開業し、1978年10月に供用を開始していた京王新線を経由して京王帝都電鉄との相互直通運転が始まった。ただし当初は岩本町以東が6両編成までの対応であったため、8両・10両編成の京王車は岩本町止まりであった。その後、路線は東へと延びてゆき、東大島 - 船堀間(1.7キロメートル)が1983年12月23日に、船堀 - 篠崎間(4.9キロメートル)が1986年9月14日に開業した。

最後の区間である篠崎 - 本八幡間(2.8キロメートル)は1989年3月19日に開業し、新宿 - 本八幡間が全通したが、本八幡駅は当初仮設駅としての開業であった。本設の本八幡駅は1991年9月1日に開業し、同日、京王車の乗り入れ区間も本八幡まで延長された。1980年代後半を通じてホームは順次延伸され、京王車の乗り入れ区間は1987年12月に大島まで延びるなど東へ拡大し、1981年9月に一部列車で始まった京王車の10両編成運転も次第に標準となっていった。

運転体系も路線網とともに発展した。線内の急行運転は1997年12月24日に、当初は平日日中のみで始まり、同時に京王高尾線の高尾山口への直通運転も開始された。2000年4月20日には正式名称が「都営新宿線」から単に「新宿線」へと簡略化され、同年12月12日には都営大江戸線が開業して森下駅で接続し、森下駅にも急行が停車するようになった。その後のダイヤ改正でも、笹塚 - 本八幡間の急行運転や京王動物園線への季節的な直通など、京王線との直通運転は繰り返し見直されてきた。

今日、新宿線は都営の中でも有数の利用者数と収益を誇る路線であり、2022年度には大江戸線に次いで都営線内で二番目に多い一日平均輸送人員を記録した。車両は都営10-300形に加え、直通運転に用いられる京王9000系・5000系が使用され、2022年8月11日以降は全列車が10両編成で運転されている。直通のために選ばれた独特な軌間は、この路線を建設目的である京王の路線網と恒久的に結び付けており、千葉県へと延びる東端は、自らの線路で都県境を越える数少ない東京の地下鉄路線の一つとしている。

年表

  • 19684月10日:都市交通審議会答申第10号で、第10号線が芦花公園方面 - 新宿 - 住吉町方面の路線として答申される。
  • 196812月28日:第10号線 新宿 - 住吉町間(12.5 km)が都市計画決定される。
  • 19695月20日:計画区間に京王線の調布 - 新宿間が追加され、車庫のある東大島方面へ延長される。
  • 19715月1日:森下・住吉付近で最初の建設工事に着手。
  • 19787月1日:仮称「10号線」が都営新宿線へ改称(同時に旧1号線・6号線が都営浅草線・都営三田線に改称)。
  • 197812月21日:最初の区間、岩本町 - 東大島間(6.8 km)が開業。
  • 19803月16日:新宿 - 岩本町間(7.3 km)が開業し、京王新線を経由して京王帝都電鉄との相互直通運転を開始。当初、8両・10両編成の京王車は岩本町止まり。
  • 19819月1日:京王車による一部列車の10両編成乗り入れを開始。
  • 198312月23日:東大島 - 船堀間(1.7 km)が開業。
  • 19869月14日:船堀 - 篠崎間(4.9 km)が開業。
  • 198712月20日:全線でホームが延伸され、京王車の乗り入れ区間が岩本町から大島まで延長される。
  • 19893月19日:最後の区間、篠崎 - 本八幡間(2.8 km)が開業して全線開通。本八幡駅は仮設駅で開業。
  • 19919月1日:本八幡駅(本設駅)が開業し、京王車の乗り入れ区間が本八幡まで延長される。
  • 199712月24日:線内で急行運転を開始(当初は平日日中のみ)。京王高尾線の高尾山口への直通運転も開始。
  • 20004月20日:正式名称が「都営新宿線」から「新宿線」に改称。12月12日:都営大江戸線が開業して森下駅で接続し、森下駅に急行が停車開始。
  • 20228月11日:都営車の8両編成の運転が終了し、全列車が10両編成となる。

出典