JR線·約4分で読めます

1号線

Yokohama Municipal Subway Line 1 (Blue Line)

横浜市営地下鉄1号線は、「ブルーライン」として案内される路線で、横浜市交通局が保有・運営する横浜市営地下鉄2路線のうち長いほうを構成する2つの路線名のひとつである。1号線は南側の19.7キロメートルの区間で、正式な起点である関内駅から、上大岡・戸塚を経て神奈川県藤沢市の湘南台駅へと南西に延びる。3号線(関内 - あざみ野間20.7キロメートル)と一体の直通系統として運行され、両者を合わせると40.4キロメートルとなり、「ブルーライン」の愛称で呼ばれる。これは東京の都営地下鉄大江戸線に次いで日本で2番目に長い地下鉄路線である。軌間は1,435ミリメートルの標準軌、電化方式は直流750ボルトで、架線ではなく第三軌条から集電する点が日本の地下鉄としては珍しく、英語版ウィキペディアは第三軌条を採用した路線として日本で最も新しく建設された鉄輪式鉄道だとしている。

横浜磯子区瀬谷区5 km
1号線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は、1965年10月に発表された「横浜市六大事業」の構想から生まれ、同構想は地下鉄を横浜市の交通の骨格に位置づけていた。1966年7月15日には都市交通審議会答申第9号で、横浜市が整備すべき地下鉄4路線(1 - 4号線)が答申され、同年10月11日には横浜市会が高速鉄道建設計画を可決した。1号線と3号線は関内駅で接続して相互に列車を直通させる計画とされ、関内駅は優先整備区間の分岐点として設計された。1号線の正式な起点は関内駅であるが、直通系統の運行上の起点は湘南台駅となっている。路線は開業当初から、当時の首都圏では珍しかった自動改札機を全駅に導入していた。

建設は1968年10月1日の起工式で始まり、最初の列車は1972年12月16日、伊勢佐木長者町 - 上大岡間の第1期区間5.2キロメートルが開業して3両編成の1000形により走り出した。開業は再三遅れていた。1970年7月の集中豪雨では建設中の上大岡 - 吉野町間のうち約3キロメートルが約50万トンの水と土砂で水没し、復旧に約2か月を要した。さらに1972年9月の台風で完成間近の伊勢佐木長者町駅のホームが冠水し、当初予定していた春の開業が12月にずれ込んだ。

1976年9月4日には第2期区間が開業し、1号線が上大岡から上永谷まで2.8キロメートル南西へ延伸し、伊勢佐木長者町から関内を経て横浜までの3号線最初の区間が開業した。この日から1号線と3号線は関内をまたいで一体の系統として相互直通運転を始め、これが今日まで続く運行形態となった。上永谷車両基地の完成に伴い、1977年6月15日には編成が3両から5両に増結され、1984年6月21日には冷房車両である2000形が営業運転を開始して6両編成運転が始まった。

その後、路線は戸塚方面へ南西に延びていった。1985年3月14日には第3期として1号線が上永谷から舞岡まで2.0キロメートル延伸し(単線での開業)、同じ日に3号線が新横浜に達した。1号線は1987年5月24日に第4期として戸塚に達したが、国鉄線直下の工事が遅れていたため戸塚駅は仮設駅での開業となり、本開業は1989年8月27日であった。

1号線は1999年に全通した。同年8月29日には第6期にして最後の区間として戸塚から湘南台まで開業し、1号線は全長19.7キロメートルに、直通運転されるブルーラインは現在の40.4キロメートルとなった。同日、3号線の途中にあった「新横浜北駅」は新横浜駅との混同を避けるため北新横浜駅に改称された。路線記号「B」を用いる駅ナンバリングは、開業30年にあたる2002年に導入され、同年には2002 FIFAワールドカップにちなんで直通路線の32の各駅を参加各国にあてて装飾する企画も行われた。

横浜市交通局は2006年6月15日に1号線と3号線を合わせた路線名称を「ブルーライン」と決定し、グリーンラインが開業して2本の地下鉄を区別する必要が生じた2008年3月30日から正式に使用を開始した。古参の1000形・2000形はともに2006年12月16日で営業運転を終え、2007年1月に自動列車運転装置による運転を開始したうえで全駅にホームドアを設置し、2007年12月15日にワンマン運転を開始した。各駅停車のみだった列車に加え、2015年7月18日には快速運転が始まり、湘南台 - あざみ野間が普通列車の69分から快速の60分に短縮された。車両は現在3000形と、2022年5月2日から導入された4000形で運用されており、横浜市は3号線をあざみ野から新百合ヶ丘までさらに6.5キロメートル延伸する計画を進めている。

年表

  • 19667月15日:都市交通審議会答申第9号で横浜市が整備すべき地下鉄4路線(1 - 4号線)が答申される。10月11日に横浜市会が高速鉄道建設計画を可決。
  • 196810月1日:1号線・3号線建設の起工式が行われる。
  • 197212月16日:1号線の第1期区間、伊勢佐木長者町 - 上大岡間5.2kmが開業。3両編成の1000形が営業運転を開始。
  • 19769月4日:第2期開業。1号線が上大岡 - 上永谷間2.8kmを延伸し、3号線最初の区間(伊勢佐木長者町 - 関内 - 横浜間)が開業。関内で1号線と3号線の相互直通運転を開始。
  • 19776月15日:上永谷車両基地の完成に伴い、編成を3両から5両に増結。
  • 19846月21日:冷房車両である2000形が営業運転を開始。同日から6両編成運転を開始。
  • 19853月14日:第3期開業。1号線が上永谷 - 舞岡間2.0kmを単線で延伸開業(同日に3号線が新横浜に達する)。
  • 19875月24日:第4期開業。1号線が舞岡 - 戸塚間を延伸開業。国鉄線直下の工事が遅れたため、戸塚駅は仮設駅としての開業となった。
  • 19898月27日:戸塚駅が本開業し、1987年の仮設駅から切り替えられる。
  • 19998月29日:第6期(最終)開業。1号線が戸塚 - 湘南台間を延伸して全長19.7kmが完成し、直通路線は40.4kmとなる。同時に3号線の「新横浜北駅」を北新横浜駅に改称。
  • 2002駅ナンバリング(路線記号「B」)を導入。開業30周年として、2002 FIFAワールドカップ参加国数と駅数が一致したことから、直通路線の一駅一カ国を応援する装飾を実施。
  • 20066月15日:横浜市交通局が1号線と3号線を合わせた路線名称を「ブルーライン」と決定。12月16日に1000形・2000形が営業運転を終了。
  • 200712月15日:ワンマン運転を開始。これに先立ち1月20日に自動列車運転装置(ATO)による運転を開始し、全駅にホームドアを設置。
  • 20083月30日:グリーンラインの開業に伴い、2本の地下鉄を区別する必要が生じ、「ブルーライン」の名称を正式に使用開始。
  • 20157月18日:快速運転を開始し、湘南台 - あざみ野間が普通列車の69分から快速の60分に短縮される。
  • 20225月2日:4000形が営業運転を開始し、3000形に加わる。

出典

事実確認日:2026年6月15日