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8号線有楽町線

Yūrakuchō Line

有楽町線(ゆうらくちょうせん)は、東京都市圏を走る営業キロ28.3キロメートルの地下鉄路線で、東京地下鉄(東京メトロ)が保有・運営し、埼玉県和光市の和光市駅から東京都江東区の新木場駅までを概ね北西から南東へと結ぶ。軌間は1,067ミリメートルの狭軌で、直流1,500ボルトの架空電車線方式により電化され、最高速度は80キロメートル毎時、駅数は24駅である。路線図や案内ではラインカラー「ゴールド」(金色)で示され、各駅には記号「Y」が付される。国土交通省監修の『鉄道要覧』に記載される正式名称は「8号線有楽町線」であるが、東京の都市交通計画上は、小竹向原以南の新木場側が8号線、小竹向原以北の和光市側が副都心線と共用する13号線とされている。

東京練馬区板橋区新宿区北区杉並区港区5 km
8号線有楽町線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は戦後の地下鉄計画から生まれた。1962年6月8日に答申された都市交通審議会答申第6号では、中村橋方面から目白・飯田橋・浅草橋を経て錦糸町方面に至る約17.5キロメートルの第10号線が示され、同年8月29日の建設省告示でこれが第8号線に改められた。経路は1968年の答申第10号で大きく改訂され、もと丸ノ内線の一部であった成増 - 池袋間が第8号線に編入された。さらに1972年3月1日の答申第15号で終点側が湾岸方面へ延ばされ、志木 - 向原間が新たな第13号線として分離された。建設目的の一つは、池袋 - 銀座間で混雑する丸ノ内線の緩和であり、あわせて板橋・練馬・豊島・江東といった発展途上の各区に資することにあった。

路線名は一般公募で選ばれた。1973年11月1日から12月15日まで応募が受け付けられ、30,591通の応募と2,519種類の名称が寄せられた。得票第1位は「麹町線」であったが、「麹」の字が当時の当用漢字でなく難読で親しみにくかったこと、また「有楽町」に関する案が多かったうえ、計画線では有楽町が中間点付近に位置することから、1974年1月9日に「有楽町線」と決定された。ほかに「桜田線」「外堀線」といった案もあった。

最初の区間である池袋 - 銀座一丁目間は1970年8月19日に建設工事へ着手し、1974年10月30日に営業運転を開始した。当時の運営は帝都高速度交通営団(営団)で、7000系5両編成で運行された。東京で8番目に開通した地下鉄である。第2の区間、銀座一丁目 - 新富町間は1980年3月27日に、第3の区間、営団成増(現・地下鉄成増) - 池袋間は1983年6月24日に開業した。西武有楽町線との直通運転は、小竹向原 - 新桜台間の開業に伴い1983年10月1日に始まった。

営団成増から和光市への北西側への延伸は1987年8月25日に開業し、東武東上線との相互直通運転が始まった。最後の区間、新富町 - 新木場間は1988年6月8日に開業し、現在の路線が全通した。1994年12月7日には「有楽町線新線」が小竹向原 - (新線)池袋間で開業した。これは有楽町線に並行して建設された13号線の線路であり、西武有楽町線を介した西武池袋線への本格的な相互直通運転は1998年3月26日に始まった。1995年3月20日の地下鉄サリン事件に際しては、当線は午前の運転を休止し、午後から再開した。

2004年4月1日、帝都高速度交通営団の民営化に伴い、路線は東京地下鉄(東京メトロ)に承継され、営団成増・営団赤塚の両駅はそれぞれ地下鉄成増・地下鉄赤塚に改称された。女性専用車両は2005年10月31日に導入され、10000系は2006年9月1日に営業運転を開始した。2008年6月14日に東京メトロ副都心線が開業すると、有楽町線新線は同線に編入され、和光市 - 小竹向原間は両線の共用区間となった。新CS-ATCは2002年から段階的に導入され、2012年8月4日に全線で切り換えを完了し、全列車のATO(自動列車運転)は2010年5月22日に開始された。

2010年代を通じて全駅にホームドアが整備され(2014年2月に完了)、17000系は2021年2月21日に営業運転を開始した。2015年に和光市 - 小竹向原間で始まったワンマン運転は、2022年8月6日に小竹向原 - 新木場間へと拡大された。豊洲駅から住吉駅へ北上する約4.8キロメートルの分岐線は、1972年の答申で当初は豊洲 - 亀有間のより長い路線として構想されて以来長く検討されてきたが、2022年3月28日に第一種鉄道事業の許可を受け、2024年11月5日に工事へ着手した。開業は2030年代半ばが見込まれ、半蔵門線を介して東武のスカイツリーライン・伊勢崎線・日光線との相互直通運転が計画されている。

年表

  • 19626月8日:都市交通審議会答申第6号で約17.5kmの第10号線(中村橋 - 錦糸町)が示され、8月29日の建設省告示で第8号線に改められる。
  • 1968答申第10号で第8号線が改訂され、もと丸ノ内線の成増 - 池袋間が編入される。経路は成増・練馬方面から明石町(現・新富町)方面に至る路線とされた。
  • 19723月1日:答申第15号で終点側が湾岸方面へ延ばされ、志木 - 向原間が新たな第13号線として分離される。
  • 19741月9日:公募(応募30,591通)により「有楽町線」と名称決定。10月30日:最初の区間 池袋 - 銀座一丁目間が帝都高速度交通営団により7000系で開業。東京で8番目の地下鉄。
  • 19803月27日:第2の区間 銀座一丁目 - 新富町間が開業。
  • 19836月24日:第3の区間 営団成増(現・地下鉄成増) - 池袋間が開業。10月1日:西武有楽町線 小竹向原 - 新桜台間が開業し、相互直通運転を開始。
  • 19878月25日:北西側の延伸 和光市 - 営団成増間が開業し、東武東上線との相互直通運転を開始。
  • 19886月8日:最後の区間 新富町 - 新木場間が開業し、有楽町線が全線開業する。
  • 199412月7日:有楽町線新線 小竹向原 - 新線池袋間が開業(後の副都心線)。西武有楽町線 新桜台 - 練馬間の開業により練馬駅まで乗り入れ開始。
  • 19953月20日:地下鉄サリン事件に関連し午前の運転を休止、午後から再開。
  • 19983月26日:西武有楽町線の全線複線化に伴い、同線経由で西武池袋線との本格的な相互直通運転を開始(飯能駅まで)。
  • 20044月1日:帝都高速度交通営団の民営化により東京地下鉄(東京メトロ)に承継。営団成増・営団赤塚を地下鉄成増・地下鉄赤塚に改称。
  • 20069月1日:東京メトロ10000系が営業運転を開始。
  • 20086月14日:東京メトロ副都心線が開業し、有楽町線新線が同線に編入され、和光市 - 小竹向原間が両線の共用区間となる。
  • 20128月4日:2002年から段階的に導入してきた新CS-ATCを新富町 - 新木場間で使用開始し、有楽町線全線の新CS-ATC化を完了。
  • 20212月21日:東京メトロ17000系が営業運転を開始。
  • 20223月28日:豊洲 - 住吉間約4.8kmの第一種鉄道事業が許可される。8月6日:小竹向原 - 新木場間で全線のワンマン運転を開始。
  • 202411月5日:豊洲 - 住吉間の分岐線の工事に着手。開業は2030年代半ばを見込む。

出典