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東京臨海新交通臨海線

Yurikamome

ゆりかもめ(正式名称・東京臨海新交通臨海線)は、株式会社ゆりかもめが運営する営業距離14.7キロメートルの自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT)路線で、港区の新橋駅から江東区の豊洲駅まで、お台場の臨海部を高架で結んでいる。コンピュータによって全面的に制御される完全自動・無人運転のゴムタイヤ式システムで、運行中は車内に運転士も車掌もおらず、16の駅を擁して都心と東京湾の埋立地である臨海副都心とを結んでいる。路線の名は、東京湾に多く見られる鳥で東京都の鳥でもあるユリカモメ(ゆりかもめ)に由来する。

東京港区中央区品川区千代田区2 km
東京臨海新交通臨海線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

路線は1995年11月1日に開業し、仮設の新橋駅から有明駅までの11.9キロメートル区間で営業を開始した。東京湾を越えて新たに埋め立てられた臨海副都心の島々へ乗客を運ぶために建設され、高架のコンクリート軌道上をゴムタイヤで走るこの路線は、東京で初めての完全自動・無人運転の輸送システムとして、車窓からの眺めとともにその技術が大きな注目を集めた。開業後数か月間の利用者は1日あたり約27,000人で推移した。

この路線の性格は、お台場の開発によって一変した。1996年、東京都はお台場を業務・住宅専用の用途から娯楽地区も認める形に用途変更し、商業施設やホテル、レジャー施設の集まる住みやすい海辺の街を東京にもたらした。お台場が一大目的地へと成長するにつれ、芝浦ふ頭駅とお台場海浜公園駅の間でレインボーブリッジの下層を渡って東京湾を越える高架の線形は、国内でも有数の眺望に恵まれた都市交通区間の一つとなり、利用者は急増していった。

開業から間もない時期に、運営会社と車両は再編された。1998年4月1日、当時の東京臨海新交通株式会社は株式会社ゆりかもめへと社名を変更し、路線の親しまれた愛称を会社名として採用した。車両も新たに加わり、7200系が1999年2月に営業運転を開始して、利用が着実に増えていく路線で従来の車両に加わった。

路線の都心側の末端は段階的に完成した。1995年以来使われてきた仮設の新橋駅は、2001年3月22日に本設の新橋駅が開業したことで置き換えられ、さらに旧汐留貨物駅跡地の大規模再開発の只中にあった汐留駅が2002年11月2日に開業して、路線の都心側末端には都心の中心に近い二つの駅が近接して並ぶことになった。

路線は2006年3月27日、有明駅から豊洲駅までの2.7キロメートル区間が延伸開業したことで現在の姿に達し、ゆりかもめは東京メトロ有楽町線との接続点である豊洲へと至って、新橋 - 豊洲間の経路を完成させた。開業直後の延伸区間では、2006年4月14日に車輪脱落事故が発生し、原因が調査される間、全線が4月17日まで運休する事態となった。

この自動運転路線はその後も車両の更新と運行の改善を続けてきた。7300系が2014年1月18日に、7500系が2018年11月11日に営業運転を開始して旧型車を順次置き換えた一方、2011年3月12日には東日本大震災の影響で終日にわたり一時運休した。2019年3月16日には駅名改称が行われ、2023年7月にはゆりかもめが開業以来の累計利用者数10億人を達成した。かつて実験的とされた臨海の路線が、いかに日常の東京に深く根づいたかを示す数字である。

年表

  • 199511月1日:新橋駅(仮駅) - 有明駅間の11.9 kmが開業。東京初の完全自動・無人運転の輸送システムとして運行を開始。
  • 1996東京都がお台場を業務・住宅専用から娯楽地区も認める用途に変更し、臨海部の目的地としての発展を後押し。
  • 19984月1日:東京臨海新交通株式会社が株式会社ゆりかもめに社名変更。
  • 19992月:7200系車両が営業運転を開始。
  • 20013月22日:本設の新橋駅が開業し、1995年以来の仮駅を置き換える(新橋駅 - 新橋駅(仮駅)間が開業)。
  • 200211月2日:旧汐留貨物駅跡地の再開発のなか、路線の都心側に汐留駅が開業。
  • 20063月27日:有明駅 - 豊洲駅間の2.7 kmが延伸開業し、新橋 - 豊洲間の経路が完成。東京メトロ有楽町線と接続。
  • 20064月14日:車輪脱落事故が発生し、4月17日まで全線運休。
  • 20113月12日:東日本大震災の影響で終日運休。
  • 20141月18日:7300系車両が営業運転を開始。
  • 201811月11日:7500系車両が営業運転を開始。
  • 20193月16日:駅名改称が実施される。
  • 20237月:ゆりかもめの開業以来の累計利用者数が10億人を突破。

出典