JR線·約3分で読めます

逗子線

Keikyū Zushi Line

京急逗子線(けいきゅうずしせん)は、神奈川県横浜市金沢区の金沢八景駅と逗子市の逗子・葉山駅とを結ぶ、京浜急行電鉄(京急)の営業キロ5.9キロメートルの鉄道路線で、全部で4駅を有する。軌間は1,435ミリメートルの標準軌で、全線が複線、電化方式は架空電車線方式による直流1,500ボルトで、最高速度は100キロメートル毎時である。駅ナンバリングで使われる路線記号は「KK」。経路は異なるものの、品川・横浜から逗子・葉山駅までの区間は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の横須賀線の品川・横浜から逗子駅までの区間と競合関係にある。

横浜鎌倉市葉山町2 km
逗子線の路線図 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は1930年4月1日、湘南電気鉄道の1路線として金沢八景駅 - 湘南逗子駅間が標準軌で開業した。1931年4月1日には神武寺駅が開業し、路線が0.4キロメートル延長されて湘南逗子駅に葉山口乗降場が設けられ、従来の停留所は沼間口乗降場と改称された。この若い鉄道はまもなく戦時下の私鉄統合に巻き込まれ、1941年11月1日に京浜電気鉄道へ統合され、さらに1942年5月1日には京浜電気鉄道が東京急行電鉄に合併(いわゆる「大東急」)して、この路線は東急湘南線の一部となった。

戦時中には拡張だけでなく縮小も進められた。1942年9月1日には葉山口乗降場が閉鎖され、路線は沼間口乗降場まで短縮されて同停留所は湘南逗子駅と改称された。1943年には2月15日に海軍関係者専用の六浦荘仮駅が金沢八景駅 - 神武寺駅間に開業し、10月15日には金沢八景駅 - 湘南逗子駅間が単線化された。神武寺駅は1944年9月1日に現在地へ移転した。

戦後、この路線は京急の手に戻り、着実に復興していった。1948年6月1日には東京急行電鉄から京浜急行電鉄が分離発足し、同年には逗子方が再整備された。すなわち、7月3日に旧来の葉山口を復活させる形で逗子海岸駅が開設され、8月16日には金沢八景駅 - 神武寺駅間が再複線化され、9月6日には横浜駅 - 逗子海岸駅間の直通運転が始まった。戦時中の仮駅は1949年3月1日に現在の六浦駅として移転開業し、同年7月10日からは品川駅 - 逗子海岸駅間の直通列車が運転されて、海辺の終点が京急の東京方の幹線へ直接結ばれた。

逗子地区の2つの終端駅はやがて統合された。湘南逗子駅は1963年11月1日に京浜逗子駅と改称され、1985年3月2日には京浜逗子駅と逗子海岸駅が両駅の中間地点に新設された新逗子駅に統合された。これにより路線は0.2キロメートル短縮され、現在の5.9キロメートルとなった。その後の数十年で、列車の運行体系は都心や羽田への直通を軸に再編され、1999年7月31日には特急が設定され、2009年2月14日には保安装置がC-ATSに更新され、2010年5月16日にはエアポート急行が全駅に停車する形で運転を開始した。

逗子線には特徴的な設備がある。一部区間が三線軌条(デュアルゲージ)で敷設されているのである。金沢八景駅付近の京急本線に隣接して総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所(旧・東急車輛製造横浜製作所)があるため、新造された車両は逗子線の三線軌条区間を通ってJR横須賀線の逗子駅との間で輸送される。これにより、標準軌の京急車両と、JRや京急の相互直通運転先へ向かう1,067ミリメートルの狭軌車両とが、工場と全国の鉄道網との間で授受される。

駅ナンバリングは2010年10月21日に導入され、同日以降、六浦 - 神武寺間の2.8キロメートルは京急線における隣接駅間の最長距離となっている。終点の新逗子駅は、2020年3月14日に、リゾート地でありかつての御用邸の町でもある葉山町へのアクセスを掲げて逗子・葉山駅と改称され、2023年11月25日からは当線のエアポート急行が単に急行と改称された。葉山町自体には鉄道駅がないため、観光客は逗子・葉山駅から京浜急行バスなどでアクセスすることになり、京急はその旅のために「葉山女子旅きっぷ」などのお得な企画乗車券を売り出している。全列車が当線の4駅すべてに停車する。

年表

  • 19304月1日:湘南電気鉄道の1路線として、金沢八景駅 - 湘南逗子駅間が標準軌(1,435 mm)で開業。
  • 19314月1日:神武寺駅が開業。路線を0.4 km延長し湘南逗子駅葉山口乗降場を開設、従来の停留所を沼間口乗降場とする。
  • 194111月1日:京浜電気鉄道に統合され、同社の路線となる。
  • 19425月1日:京浜電気鉄道が東京急行電鉄に合併(大東急)し、東急湘南線の一部となる。9月1日:葉山口乗降場を閉鎖し、沼間口まで短縮、沼間口を湘南逗子駅と改称。
  • 19432月15日:海軍関係者専用の六浦荘仮駅が金沢八景駅 - 神武寺駅間に開業。10月15日:金沢八景駅 - 湘南逗子駅間が単線化。
  • 19449月1日:神武寺駅を現在地に移転。
  • 19486月1日:東京急行電鉄から京浜急行電鉄(京急)が分離発足。逗子方を再整備し、7月3日に逗子海岸駅として葉山口を復活、8月16日に金沢八景駅 - 神武寺駅間を再複線化、9月6日に横浜駅 - 逗子海岸駅間の直通運転を開始。
  • 19493月1日:六浦荘仮駅を六浦駅として現在地に移転開業。7月10日:品川駅 - 逗子海岸駅間の直通運転を開始。
  • 196311月1日:湘南逗子駅を京浜逗子駅に改称。
  • 19853月2日:京浜逗子駅と逗子海岸駅を統合し、中間地点に新逗子駅を開設。路線を0.2 km短縮し、現在の全長5.9 kmとなる。
  • 19997月31日:ダイヤ改正により当線で特急の運転を開始(平日朝3往復のみ)。
  • 20092月14日:保安装置をC-ATSに更新。
  • 20105月16日:エアポート急行の運転が開始され、逗子線全駅が停車駅となる。10月21日:駅ナンバリングを開始。
  • 20203月14日:新逗子駅を逗子・葉山駅に改称。
  • 202311月25日:エアポート急行を急行に改称。

出典