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京王電鉄株式会社

Keio Corporation

京王電鉄株式会社(けいおうでんてつ、英: Keio Corporation)は、東京都多摩市に本社を置き、東京都区部から多摩地域および神奈川県北部にかけて保有する鉄道路線を運営する鉄道事業者で、日本の大手私鉄の一つ、京王グループの中核企業である。「京王」の名称は、東京と八王子を結ぶ鉄道であることに由来する。その歴史は、1905年(明治38年)12月12日に日本電気鉄道株式会社が関係官庁に電気鉄道敷設を出願したことに遡る。同社は1906年(明治39年)8月18日に武蔵電気軌道株式会社と改称し、別に武蔵電気鉄道株式会社という会社が現れたため、1910年(明治43年)4月12日に京王電気軌道株式会社と改称、同年9月21日に資本金125万円で設立された。当初は電気供給事業のみを営み、1913年(大正2年)4月15日に笹塚駅 - 調布駅間12.2km(軌間1,372mm)の電車営業と乗合自動車営業を開始した。

歴史

府中駅 - 東八王子駅間は、国からの補助金獲得を目的に地方鉄道法に基づいて設立された関連会社・玉南電気鉄道により1925年(大正14年)3月24日に開業(軌間1,067mm)し、1926年(大正15年)12月1日に京王電気軌道が同社を合併、1927年(昭和2年)6月1日に1,372mmへの改軌工事を終え、1928年(昭和3年)5月22日から新宿駅 - 東八王子駅間の直通運転を開始した。沿線町村への電気供給、観光地を強調する駅名への改称、1931年(昭和6年)の御陵線開通、1938年(昭和13年)の不動産事業開始など多角経営を進めたが、第二次世界大戦下の1942年(昭和17年)には配電統制令により電力供給事業を関東配電へ譲渡するなど経営に大打撃を受け、1944年(昭和19年)5月31日に陸上交通事業調整法により東京急行電鉄(いわゆる大東急)に合併された。一方、井の頭線は鬼怒川水力電気系列の帝都電鉄が1933年(昭和8年)8月1日に渋谷駅 - 井の頭公園駅間を開業させ、1934年(昭和9年)4月1日に吉祥寺駅まで全通させたもので、帝都電鉄は1940年(昭和15年)5月1日に小田原急行鉄道へ合併され、1942年(昭和17年)5月1日に大東急の一員となった。

1947年(昭和22年)12月26日の東京急行電鉄株主総会で4社分離が決定され、1948年(昭和23年)6月1日、京王線と井の頭線は京王帝都電鉄株式会社(資本金5000万円・従業員1,944名)の下で営業を開始した。井の頭線の編入を推進したのは、当時の東急京王支社長で後に社長となる井上定雄である。発足当初の収益は大手私鉄の中でも最下位と経営は不安定であったが、1959年(昭和34年)の京王食品(現・京王ストア)、1961年(昭和36年)の京王百貨店、1969年(昭和44年)の京王プラザホテルの設立など沿線価値を上げる多角化を進めた。鉄道では1963年(昭和38年)に新宿地下駅の運用開始・架線電圧1,500Vへの昇圧・特急運転開始を実現し、1955年(昭和30年)に競馬場線、1964年(昭和39年)に動物園線、1967年(昭和42年)に高尾線を開通させ、1971年(昭和46年)以降は多摩ニュータウンへのアクセス路線として相模原線を延伸して1990年(平成2年)3月20日に橋本駅まで全線開通させた。1978年(昭和53年)10月31日には京王新線が開通し、1980年(昭和55年)3月16日から都営地下鉄新宿線との相互乗り入れを開始した。

1998年(平成10年)7月1日、会社設立50周年を機に京王帝都電鉄株式会社から京王電鉄株式会社に改称し、2005年(平成17年)6月29日には英文社名をKeio Corporationに変更した。現在は6路線84.7kmの鉄道路線を有し、京王線系統の軌間1,372mmは大手私鉄の鉄道路線の中では唯一のものである。2007年(平成19年)3月18日にICカード乗車券PASMOを導入し、2012年(平成24年)8月19日に調布駅付近の地下化が完成、同年9月7日には大手私鉄で初めて全営業車両がVVVFインバータ制御となった。2013年(平成25年)には電車・バス開業100周年を迎え、全路線へのATC導入が完了し、駅ナンバリングを導入した。2017年(平成29年)9月29日に5000系(2代)が営業運転を開始し、2018年(平成30年)2月22日から座席指定列車「京王ライナー」の運行を開始した。2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2021年3月期決算では京王を含む首都圏大手私鉄5社全てが最終赤字となった。2026年(令和8年)1月31日には新型通勤車両2000系(2代)が運用を開始した。

年表

  • 190512月12日、日本電気鉄道株式会社が関係官庁に電気鉄道敷設を出願(現在の京王電鉄の起源)。
  • 19104月12日に武蔵電気軌道株式会社が京王電気軌道株式会社に改称し、9月21日に資本金125万円で設立。
  • 19134月15日、京王電気軌道が笹塚駅 - 調布駅間(12.2km、軌間1,372mm)を開業し、同日に鉄道未成区間で乗合自動車営業も開始。
  • 19253月24日、地方鉄道法に基づく関連会社・玉南電気鉄道が府中駅 - 東八王子駅間を開業(軌間1,067mm)。
  • 192612月1日、京王電気軌道が玉南電気鉄道を合併。旧玉南区間は1927年6月1日に1,372mmへ改軌され、1928年5月22日に新宿駅 - 東八王子駅間の直通運転を開始。
  • 19338月1日、帝都電鉄が渋谷駅 - 井の頭公園駅間(現・井の頭線)を開業。1934年4月1日に吉祥寺駅まで全通。
  • 19445月31日、陸上交通事業調整法により京王電気軌道が東京急行電鉄に合併され、いわゆる大東急の一員となる。
  • 19486月1日、前年12月26日の東急株主総会の決定に基づき、京王線と井の頭線が京王帝都電鉄株式会社(資本金5000万円・従業員1,944名)の下で営業を開始。
  • 19634月1日に新宿地下駅の運用を開始。8月4日に架線電圧を600Vから1,500Vに昇圧し、同日5000系(初代)が運用開始。10月1日に新宿駅 - 東八王子駅間で特急運転開始。
  • 19803月16日、京王線と都営地下鉄新宿線の相互乗り入れを開始(1978年10月31日に京王新線が開通)。
  • 19903月20日、相模原線の南大沢駅 - 橋本駅間が開通し全線開通。同線は1971年以降、多摩ニュータウンへのアクセス路線として段階的に延伸された。
  • 19987月1日、会社設立50周年を機に京王帝都電鉄株式会社から京王電鉄株式会社に改称(2005年6月29日に英文社名をKeio Corporationに変更)。
  • 20129月7日、大手私鉄で初めて全営業車両がVVVFインバータ制御車両となる。同年8月19日には柴崎駅 - 西調布駅間・調布駅 - 京王多摩川駅間が地下化。
  • 20182月22日、2017年9月29日に営業運転を開始した5000系(2代)による座席指定列車「京王ライナー」の運行を開始。

出典