歴史
英語版の記述によれば、京急本線は1895年に約2kmの短い路線として始まり、1905年までに品川駅から横浜中心部まで延伸され、両都市を結ぶ主要なインターアーバンとなった。日本語版はこれを建設会社の歴史として描いており、当線は、川崎大師(平間寺)への参詣鉄道を運行していた大師電気鉄道が、京浜間の連絡鉄道の開業を目的に京浜電気鉄道と社名を変更し、東京都南部から川崎市付近に軌道線を開業させたのが始まりであるとする。日本語版は、京急の前身である大師電気鉄道が1898年に創立されたと記す。
建設は段階的に進んだ。日本語版の年表によれば、1901年2月1日に京浜電気鉄道が大森停車場前駅(後の大森駅)- 川崎駅(後の六郷橋駅)間を開業し、1,435mm軌間・直流600Vで運行を開始した。これは、英語版が「京浜鉄道が1901年に川崎 - 大森間を1,435mm・直流600Vで開業した」と記す内容と一致する。1904年には軌間を1,372mmに改め品川まで延伸し、1905年12月24日には川崎から神奈川(横浜)方面へ延伸した。
南側の区間はもう一つの会社が担った。京浜電気鉄道は、横浜と横須賀を結ぶ郊外路線を計画しながら関東大震災の影響を受けていた湘南電気鉄道に資本参加し、その出資により経営危機を脱した湘南電気鉄道は、昭和に入り、現在の京急本線・京急逗子線の一部に相当する区間を開業させた。英語版は、湘南電気鉄道が1930年に浦賀 - 黄金町間を標準軌・直流1,500Vで開業し、1931年に横浜からの線が黄金町で接続するよう延伸されたとする。京浜側が1,372mm、湘南側が標準軌であったため直通には改軌が必要で、両社は1931年12月に日ノ出町で結ばれ、その後京浜側が標準軌に改軌された。英語版は1932年に貨物営業を廃止し翌年に標準軌へ改軌したと記す。日本語版の年表は決定的な段階を1933年4月1日とし、国鉄品川駅への乗り入れ開始、高輪駅の廃止、品川駅の開業、横浜以北の1,372mmから1,435mmへの再改軌、品川 - 浦賀間の直通運転開始を挙げる。
戦時下の統合が運営体制を変えた。湘南電気鉄道は1941年に京浜電気鉄道へ合併し、翌年その京浜電気鉄道は東京急行電鉄(大東急)に合併された。英語版は1945年に全線の電圧が直流1,500Vに引き上げられ、1948年に鉄道を運営する京浜電気鉄道(京浜急行電鉄)が設立されたと記す。日本語版は、1948年6月1日に東京急行電鉄から京浜急行電鉄が分離発足し、その後に当線が本線と改称されたとする。
戦後は、並行するJR東日本の東海道線・京浜東北線と競合する区間で、輸送力と速度の向上が図られた。日本語版は、線形のよい品川 - 横浜間で120km/h運転によりJRに対抗していると記す。現在は、子安 - 神奈川新町間の三線区間と金沢文庫 - 金沢八景間の複々線区間を除き複線である。泉岳寺からは都営浅草線、さらに同線を介して京成電鉄・北総鉄道と直通運転を行い、京急空港線とともに羽田空港への空港連絡鉄道として機能している。直通先の京成が成田空港に乗り入れているため、羽田・成田の両空港を連絡する。2012年10月には平和島 - 六郷土手間が高架化されて踏切が除却され、京急蒲田駅は本線と空港線を結ぶ複層構造の交差として再建された。2023年11月25日のダイヤ改正で「エアポート急行」は「急行」に改称され、品川 - 新馬場間の高架化(北品川駅の改築を含む)は2023年時点で工事中・2029年完成予定とされる。
両言語版で数値はわずかに異なり、ここでは出典の範囲とともに示す。英語版のインフォボックスは路線距離55.5km、駅数50、最高速度120km/h、1日あたり乗降人員1,129,320人(2010年度)とし、日本語版のインフォボックスは路線距離56.7km、駅数50、軌間1,435mm、直流1,500V架空電車線方式、最高速度120km/hとする。
当線では、土砂崩れや踏切に関わる事故が複数発生している。1997年4月7日、京急田浦 - 安針塚間で4両編成の前3両が土砂崩れに衝突して脱線し、22人が負傷した。2012年9月24日、追浜 - 京急田浦間で8両編成の前3両が土砂崩れに衝突して脱線し、運転士を含む28人が負傷した(乗客約700人)。出典によれば、列車はブレーキ操作前に75km/hで走行しており、事故後に廃車された。2019年9月5日、横浜市神奈川区の神奈川新町駅と当時の仲木戸駅の間の踏切で快特がトラックと衝突して脱線し、トラック運転手が死亡、ほか35人が負傷し、この編成も廃車された。
年表
- 1895Per the EN article, the Keikyu Main Line began as a short 2 km line.
- 1898The Daishi Electric Railway, the predecessor of Keikyu, was founded (JA article).
- 19011 February: the Keihin Electric Railway opens the Ōmori–Kawasaki (later Rokugōbashi) section at 1,435 mm gauge, 600 V DC. (EN: Kawasaki–Ōmori section opened in 1901 as 1,435 mm, 600 V DC.)
- 1904The line is regauged to 1,372 mm and extended to Shinagawa.
- 1905By 1905 the line is extended from Shinagawa toward central Yokohama (24 December: Kawasaki–Kanagawa section opens).
- 1930The Shōnan Electric Railway opens the Uraga–Koganechō section as a standard-gauge line electrified at 1,500 V DC.
- 1931December: the Keihin and Shōnan lines are joined at Hinodechō; the line from Yokohama is extended to connect at Koganechō.
- 19331 April: through-running into JNR Shinagawa Station begins; Takanawa Station closes; the section north of Yokohama is regauged from 1,372 mm back to 1,435 mm; Shinagawa–Uraga through operation begins. (EN: regauged to standard gauge the year after freight ceased in 1932.)
- 1941The Shōnan Electric Railway merges with the Keihin Electric Railway.
- 1942The Keihin Electric Railway merges into Tokyu (the wartime 'Greater Tokyu').
- 1945The voltage on the entire line is raised to 1,500 V DC (EN article).
- 19481 June: Keikyu (Keihin Kyūkō Dentetsu) separates from Tokyu to operate the railway; the line is later renamed the Main Line (Honsen).
- 19977 April: the first three cars of a four-car train derail after hitting a mudslide between Keikyū Taura and Anjinzuka; 22 injured.
- 201224 September: an eight-car train's first three cars derail after striking a mudslide between Oppama and Keikyū Taura; 28 injured, train scrapped. October: Heiwajima–Rokugōdote elevated and Keikyū Kamata rebuilt as a dual-level junction.
- 20195 September: a rapid limited express collides with a truck and derails at a level crossing between Kanagawa-shimmachi and Nakakido (now Keikyū Higashi-Kanagawa) in Yokohama; the truck driver is killed and 35 others injured; the train is scrapped.
- 202325 November: all 'Airport Express' services are renamed 'Express'. Elevation of the Shinagawa–Shimbamba section (incl. a rebuilt Kitashinagawa Station) is reported underway, due for completion in 2029.
出典
事実確認日:2026年6月3日
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