歴史
池上線は、池上本門寺への参詣客の輸送を目的に、池上電気鉄道の手によって開業した。最初の区間は1922年(大正11年)10月6日、蒲田駅 - 池上駅間(1.8km)で開業した。日本語版の記述によれば、開業当初の蒲田駅 - 池上駅間は、現存する東急電鉄の鉄道路線では最も早くに開業した区間である(ただし、過去に存在した路線も含めると――いわゆる「大東急」時代に合併し後に分離した他社路線は除く――旧・玉川線の三軒茶屋 - 道玄坂上間(1907年開業)が最も早いと注記されている)。その後1923年(大正12年)に池上駅から雪ヶ谷駅まで延伸し、1928年(昭和3年)6月17日に大崎広小路駅 - 五反田駅間(0.3km)が開業して全通した。
池上電気鉄道は後に東京川崎財閥の傘下に入り、中央本線の国分寺駅への延伸を目指して、雪ヶ谷駅(現在の雪が谷大塚駅)から分岐する新奥沢線を1928年に開業させた。しかし1934年(昭和9年)10月1日、競合する目黒蒲田電鉄(東急の前身)の五島慶太によって買収・吸収合併され、不採算だった新奥沢線は1935年に廃止された。もともと対立する会社同士の経営だった名残りで、大井町線との交点には長らく連絡駅が設けられていなかったが、1951年(昭和26年)に当線の旗ヶ岡駅を大井町線の旗の台駅に統合する形で接続が図られた。
その後、路線は段階的に改良されていった。3両編成運転は1953年12月に一部列車で始まり、1956年(昭和31年)4月1日に全列車が3両編成となった。架線電圧は1957年(昭和32年)8月10日に600Vから1,500Vへ昇圧された。保安度向上のため、1963年12月にATSの前身となる車内警報装置が、1970年4月には東急ATSが導入された。長原駅は1968年6月9日に、荏原中延駅は1989年3月19日にそれぞれ地下化された。戦前製の車両を多く含む旧型の初代3000系は1989年(平成元年)3月9日をもって運用を終了し、以後はステンレス車の7200系・7600系による運転となった。1998年3月16日からはワンマン運転が開始されている。
文化面では、1976年(昭和51年)に西島三重子が作曲・歌唱した楽曲『池上線』が大ヒットし、その名が全国に広まった。歌詞に車両の古さを思わせる箇所があり、東急がこれを否定するコメントを出す一幕もあった。開業80周年を記念して2007年12月16日には貸切列車「名曲池上線号」が西島三重子も乗車して運転され、同年12月25日には14年ぶりの新車となる2代目7000系が営業運転を開始した。
現在の池上線は、品川区の商業の中心地である五反田と、大田区の行政・商業の中心地である蒲田とを、各区の郊外にあたる内陸部を経由して結ぶ。全列車が各駅停車で、東急多摩川線と共通の18m車体、3両編成で運転される。五反田駅 - 蒲田駅間の所要時間は最短で22分、乗降や待ち時間を含めて30分前後である。古く小型の車両や、各駅に形成された小規模な駅前商店街などから、日本語の資料では「都心のローカル線」と評されている。
年表
- 19226 October: the Ikegami Electric Railway opens the first section, Kamata-Ikegami (1.8 km), to carry worshippers to Ikegami Honmon-ji temple.
- 19234 May: the line is extended from Ikegami to Yukigaya (now Yukigaya-otsuka).
- 192817 June: the 0.3 km Osakihirokoji-Gotanda section opens, completing the line. The operator also opens the Shin-Okusawa Line branch the same year.
- 19341 October: the Ikegami Electric Railway is absorbed by the Meguro-Kamata Electric Railway (predecessor of Tokyu) under Keita Goto.
- 1935The unprofitable Shin-Okusawa Line is abandoned.
- 19511 May: Hatagaoka Station is consolidated into Hatanodai Station on the Oimachi Line, creating an interchange.
- 19561 April: all trains become three-car formations (three-car operation had begun on some services in December 1953).
- 195710 August: line voltage is raised from 600 V to 1,500 V DC.
- 19689 June: Nagahara Station is placed underground.
- 1976The hit song "Ikegami-sen" by Mieko Nishijima spreads the line's name nationwide.
- 19899 March: the first-generation 3000 series (largely prewar cars) runs its last service. 19 March: Ebara-nakanobu Station is moved underground.
- 199816 March: wanman driver-only operation commences on the line.
- 200716 December: an 80th-anniversary special, "Meikyoku Ikegami-sen-go," is run. 25 December: the second-generation 7000 series enters revenue service, the first new type in 14 years.
出典
事実確認日:2026年6月3日
ギャラリー 4枚
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