歴史
1907年8月21日、同年7月に複線化された難波駅 - 浜寺駅間で電車運転を開始し、1911年11月21日には難波駅 - 和歌山市駅間の全線電化が完成した。1909年に浪速電車軌道、1915年に(初代)阪堺電気軌道を合併し、1922年9月6日には根津嘉一郎から譲られる形で大阪高野鉄道を合併して高野線とした。同年12月2日には南海本線全線の複線化が完成し、1934年には国鉄紀勢西線直通列車「黒潮号」の運転を開始した。1940年には陸上交通事業調整法に伴う交通統制で競合の阪和電気鉄道を合併して山手線とし、1942年には加太電気鉄道を合併した。
1944年5月1日、山手線は運輸通信省に戦時買収されて国鉄阪和線となり、同年6月1日には南海鉄道が関西急行鉄道と合併して近畿日本鉄道となった。しかし経緯や社風の全く異なる両社の合併には当初から無理があり、終戦後に難波営業局員主導の分離運動が起こった結果、1947年6月1日、高野下駅 - 高野山駅間を運営していた高野山電気鉄道(1925年3月28日設立、1947年3月15日に南海電気鉄道へ社名変更)へ旧・南海鉄道の路線が譲渡され、南海電気鉄道が発足した。1961年には和歌山電気軌道を合併し、1971年4月1日には泉北高速鉄道線が開業して高野線との相互直通運転を開始した。1980年には上町線・阪堺線を(2代)阪堺電気軌道に分離譲渡した。長らく保有したプロ野球球団・南海ホークスは1988年シーズン終了後にダイエーへ売却された(現・福岡ソフトバンクホークス)。
1985年11月1日に南海線で10000系による特急「サザン」の運転を開始し、1994年6月15日には関西国際空港に乗り入れる空港線が開業、同年9月4日の空港開港に伴い50000系による空港特急「ラピート」が運転を開始した。1999年に貴志川線を除く全線でスルッとKANSAIを導入し、2006年にはPiTaPaを導入して同時にICOCAも利用可能となり、同年貴志川線を和歌山電鐵に譲渡した。2014年7月1日には泉北高速鉄道線を運営する大阪府都市開発(同日付で泉北高速鉄道に社名変更)を子会社化し、2025年4月1日に泉北高速鉄道を吸収合併して自社の泉北線とした(総営業キロ169.0 km)。2025年3月3日には鉄道事業を継承する子会社として南海電気鉄道分割準備株式会社が設立され、2026年4月1日、これまでの南海電気鉄道が鉄道事業を同社に分社して事業持株会社「株式会社NANKAI」に移行するとともに、同準備会社が南海電気鉄道株式会社に商号を変更して鉄道事業を継承した。現在の本社は大阪市浪速区に所在し、NANKAIの100%子会社かつNANKAIグループの中核企業として、難波から関西国際空港・和歌山市・高野山・泉北ニュータウンに至る路線を運営している。
年表
- 18846月16日、大阪堺間鉄道が設立された(関西経済界の重鎮らによる出願に始まる)。11月22日に阪堺鉄道へ社名を変更した。
- 188512月29日、阪堺鉄道が難波駅 - 大和川駅間を開業した。日本鉄道・東京馬車鉄道に次ぐ日本で3番目の私鉄であり、純民間資本としては日本最初の私鉄であった。
- 189810月1日、阪堺鉄道が南海鉄道(1895年に南陽鉄道から改称)に事業を譲渡した。同年1月30日には高野鉄道が大小路駅(現在の堺東駅) - 狭山駅間を開業している。
- 19033月21日、難波駅 - 和歌山市駅間が全通した。
- 19078月21日、7月に複線化された難波駅 - 浜寺駅間で電車運転を開始した。1911年11月21日には難波駅 - 和歌山市駅間の全線電化が完成した。
- 19229月6日、大阪高野鉄道と高野大師鉄道(未開業)を合併して高野線とした。12月2日には南海本線全線の複線化が完成した。
- 19445月1日、運輸通信省が山手線(1940年に合併した旧・阪和電気鉄道の路線)を戦時買収し、国鉄阪和線となった。6月1日には関西急行鉄道と南海鉄道が合併し、近畿日本鉄道となった。
- 19473月15日、高野山電気鉄道(1925年3月28日設立)が南海電気鉄道に社名を変更し、6月1日に近畿日本鉄道から旧・南海鉄道の路線が分離譲渡されて南海電気鉄道が発足した。
- 19714月1日、泉北高速鉄道線が開業し、高野線との相互直通運転を開始した。
- 19946月15日、関西国際空港に乗り入れる空港線が開業した。9月4日には関西国際空港の開港に伴い、50000系による空港特急「ラピート」の運転を開始した。
- 20254月1日、子会社の泉北高速鉄道を吸収合併し、自社の泉北線とした(合併は2024年11月1日に国土交通省の認可を受けていた)。
- 20264月1日、これまでの南海電気鉄道が鉄道事業を南海電気鉄道分割準備株式会社(2025年3月3日設立)に分社の上で事業持株会社「株式会社NANKAI」に移行し、同準備会社が南海電気鉄道株式会社に商号を変更して鉄道事業を継承した(鉄道事業の分割は2026年3月4日に国土交通省の認可を受けた)。
出典
事実確認日:2026年6月12日